干ばつ対応に向け、北東部ヌエボ・レオン州で全長100キロの水路建設へ

(メキシコ)

米州課

2022年08月23日

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領は814日、北東部ヌエボ・レオン州で全長100キロに及ぶ水路建設に向けた協力協定に署名した。国家水資源庁(CONAGUA)の814日付発表によると、同協定への署名は同州の降雨量不足による水不足の影響を受けたもので、署名式にはAMLO大統領をはじめ、アダン・アウグスト・ロペス・エルナンデス内相、サムエル・ガルシア・セプルベーダ同州知事が参加した。

ヌエボ・レオン州政府は降雨量不足のため202223日に緊急事態宣言を発出したが、それ以降も降雨量は不足し続けている。CONAGUAの全国水情報提供システムによると、同州ではダムの貯水量が減少し、811日時点での貯水率は31.5%だった。623日付「ABCノティシアス」紙によると、同州の水不足問題は深刻で、街中でペットボトル飲料水も手に入らなくなり、隣国の米国テキサス州から、ペットボトル飲料水の寄付を受けていた。

ヌエボ・レオン州での水路建設は、同州都モンテレイの東にあるエル・クチーロ・ダムからモンテレイまで水を運ぶエル・クチーロ第2水路を建設するもの。815日付「エル・エコノミスタ」紙によると、総投資額は約100億ペソ(約700億円、1ペソ=約7円)で、総投資額の50%はメキシコ政府、残り50%は同州政府が出資する。完成は建設開始から9カ月後を目指している。CONAGUAのゼネラルディレクターのジェルマン・アルトゥーロ・マルティネス・サントージョ氏は「新たな水路の建設は、干ばつによる緊急事態への対応だけでなく、首都圏の干ばつを中長期的に解決する手段になり得る」と強調している(CONAGUAプレスリリース814日)。

(高氏朋佳)

(メキシコ)

ビジネス短信 28fa6ba750f22dcd