「NFT Summit Tokyo」開催、Web3.0の未来をテーマに

(日本)

スタートアップ支援課

2022年08月15日

次世代インターネットに関する新たな概念として注目されるWeb 3.0(注)に関するサミット「NFT Summit Tokyo」が71314日、Pivot Tokyo主催で開催された。3月に続く第2弾として開催された同サミットには国内外から約70人のWeb 3.0に関する有識者がNFT(非代替性トークン)やブロックチェーン、メタバースなどに関する複数のセッションにスピーカーとして登壇し、盛り上がりを見せた。Web 3.0の未来に答えがない中、世界各国でイベントが開催されるなど、この分野の関心が高まっている。

スピーカーの発言として、NFT推進のために税制改革が必要なことや、日本国内では規制などの問題でWeb3.0への参入障壁が高いため、優秀な人材が海外流出し、海外でビジネスを始めるといった課題が指摘され注目を集めていた。他方で、日本のクリエーターレベルの高さはWeb3.0との親和性が高く、日本の未来への期待も語られた。

同サミットでは、昼食時に支給される弁当にQRコードがあり、これを読み取るとNFTが配布された。暗号資産専用のウォレットのメタマスクをインストールする体験型プログラムなどもあり、参加者にとってWeb3.0NFTを身近に感じられる工夫がなされていた。今後も日本のWeb3.0に関する規制緩和策やクリエーターを含む関連人材の動向に注目が集まるとみられる。

写真 「NFT Summit Tokyo」の会場の様子(ジェトロ撮影)

「NFT Summit Tokyo」の会場の様子(ジェトロ撮影)

(注)日本政府が202267日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2022について」によると、次世代インターネットとして注目される概念や、巨大プラットフォーマーの支配を脱し、分散化されて個と個がつながった世界、電子メールとウェブサイトを中心としたWeb1.0、スマートフォンとSNSに特徴付けられるWeb2.0に続くものとされている。

(蓮井拓摩)

(日本)

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