ジェトロ、アヌシー国際アニメーション映画祭併設展示会に初参加

(フランス、日本)

パリ発

2022年07月01日

ジェトロは、6月13日から18日まで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2022の併設展示会である「国際アニメーション映画マーケット(MIFA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2022(同展示会は6月14日~17日に開催)」に初参加した。ジェトロの事業者向け(B to B)オンラインカタログサイト「Japan Street」の広報を目的としたブースを設置した。「Japan Street」は、海外バイヤー・ディストリビューターとの商談・取引機会の創出を目的に、日本の企業・商品情報(コンテンツを含む)を掲載しており、ジェトロが招待したバイヤーのみが閲覧可能。

アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年から続く歴史が長い国際アニメーション映画祭で、ザグレブ国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーションフェスティバル、オタワ国際アニメーションフェスティバルと並ぶ世界4大アニメーション映画祭の1つとして知られる。同映画祭は、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大によりオンライン形式で開催され、2021年は初めてハイブリッド形式で開催された。第46回となる2022年は、コロナ禍後初の完全リアル形式で実施され、監督、プロデューサー、ディストリビューター、作曲家、学生など106カ国から計1万3,248人が来場し、300回の作品上映、165のイベントが催された(主催者発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。2022年の来場者数は2019年比で8%増加外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、盛況を印象付けた。

MIFAは、1985年にプロフェッショナル向けに創設された。2022年5月3日付の映画専門誌エクラントタル(ウェブ記事)は、MIFAは2022年は映画祭と同様にリアル形式で実施され、出展エリアは8,000平方メートルに拡張し、150を超えるブースが立ち並び、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)など現実と仮想世界の融合技術であるXR(クロスリアリティ)を紹介するためのスペースも会場内に設けられるとした。

MIFAのジェトロのブースでは、「Japan Street」に掲載されたコンテンツの中から、本展示会用に募集した30点ほどの映像作品を小型モニターで紹介した。さらに、「Japan Street」掲載作品などを、QRコードを通じて確認できる小型リーフレットを用いて、会期中50人を超えるバイヤー・プロデューサーなどのブースを来訪した映画関係者に、「Japan Street」を紹介し、登録を促した。

MIFAには、アマゾン(Amazon)、アップル(Apple)、英国放送協会(BBC)、ネットフリックス(Netflix)、テレビ局アルテ(Arte)などの大手メディア、コンテンツ配信会社の関係者が多数参加していた。日本の出展者からは、こうした大手を含め多くの企業とのコネクションの構築や自社作品のPRを行うことができた、との声が聞かれた。

写真 MIFAブースの様子(ジェトロ撮影)

MIFAブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 MIFAカンファレンス会場の外観(ジェトロ撮影)

MIFAカンファレンス会場の外観(ジェトロ撮影)

(井上尚貴)

(フランス、日本)

ビジネス短信 fe2ac41d5dbd97e1