米知事選、アリゾナ州共和党予備選でトランプ氏支持候補が依然リード、テキサス州は接戦か

(米国)

米州課

2022年07月07日

米国調査会社OHプレディクティブ・インサイツは76日、アリゾナ州知事選挙の共和党予備選に関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を発表した。

それによると、ドナルド・トランプ前大統領が支持するカリ・レーク氏(元テレビキャスター)が40%、カリン・テイラー・ロブソン氏(コンサルティング会社経営)が35%で、レーク氏が5ポイント上回る結果となった。6月の調査結果ではレーク氏が8ポイント上回っていたことから、差がやや縮まった。

トランプ氏を含めた各候補者に対する好感度についての問いでは、トランプ氏81%(「大変好感が持てる」59%、「やや好感が持てる」22%)、レーク氏58%(「大変好感が持てる」30%、「やや好感が持てる」28%)、テイラー・ロブソン氏52%(「大変好感が持てる」20%、「やや好感が持てる」32%)とトランプ氏の人気が高いことを示した。

テキサス大学は76日、テキサス州知事選などに関する世論調査結果PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注2)を発表した。知事選が今日行われたら誰に投票するかという問いに対しては、現職のグレッグ・アボット氏(共和党)が45%、民主党候補のベト・オルーク氏は39%となり、アボット氏が6ポイント上回った。アボット知事の政策運営に対する問いでは、「インフレと物価」については、不支持が42%と支持(27%)を大きく上回った。「経済」は支持39%、不支持38%と意見が分かれた。

また、CBSニュースと調査会社ユーガブが630日に発表したテキサス州の知事選や銃規制などに関する世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)によると、知事選で誰に投票するかとの問いでは、グレッグ・アボット氏(共和党)が49%、民主党候補のベト・オルーク氏は41%となり、アボット氏が8ポイント上回った。

5月にテキサス州ユバルディで発生した銃乱射事件へのアボット知事の対応については、「悪い」が55%と過半だった。銃乱射事件を防ぐ有効な方策としては、民主党支持者は「全ての潜在的な銃購入者に対する審査をより厳格化する」(80%)、「各州でレッド・フラッグ法(注4)制定を急ぐ」(76%)など、具体的な規制強化を上位に挙げた。一方で、共和党支持者は「宗教や信仰を重視する」(60%)、「メンタルヘルスの検査・治療を強化する」(57%)などを上位に挙げ、銃所有を前提とした対策に偏る傾向にあることがうかがえる。

(注1)実施時期は630日~72日。対象者はアリゾナ州の共和党予備選投票予定者515人。

(注2)実施時期は61624日。対象者はテキサス州の登録有権者1,200人。

(注3実施時期は62227日。対象者はテキサス州の成人1,075人。

(注4)危険人物と見なした人物から銃器を取り上げることができる法律

(松岡智恵子)

(米国)

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