スウェーデンのボルボ・トラック、カリフォルニア州で中・大型EV向け充電設備を建設へ

(米国、スウェーデン)

サンフランシスコ発

2022年07月26日

スウェーデンの自動車メーカー、ボルボの子会社である北米ボルボ・トラック(本社:ノースカロライナ州グリーンズボロ)は714日、カリフォルニア州の大都市圏をつなぐ、中・大型電気自動車(EV)用の公共充電設備ネットワークを建設することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2022年中に建設が開始され、2023年末までに全5カ所の充電ステーションが稼働する予定で、商用トラックなど長距離を走行する中・大型EV普及の主な障壁に対応する。また、同プロジェクトは、ボルボ・ファイナンシャル・サービシズやボルボ・テクノロジー・オブ・アメリカ、シェル・リチャージ・ソリューション、商用トラックのディーラー複数社(注1)と協業して行われる。

同プロジェクトの高出力充電設備は、カリフォルニア州中部から北部に位置するボルボのトラックなどを販売する商用トラックのディーラー5カ所(注2)に配備される。同州では、2045年までに(注3)州内の中・大型車(車両総重量8,501ポンド以上)を可能な限り100%、ゼロエミッション車(ZEV)化することが定められている(注4)。同州エネルギー委員会(CEC)は2021年、クリーン輸送プログラムの下で、ボルボトラックスの同プロジェクトに対して200万ドルの助成金を付与している。

(注1、注25カ所とは、TECイクイップメント(オークランド、ディクソン)、ウェスタン・トラック・センター(ストックトン)、アフィニティ・トラック・センター(フレズノ、ベーカーズフィールド)のこと。

(注3)コンテナ陸輸送ドレージトラックは、2035年までの期限となっている。

(注4)ギャビン・ニューサム知事(民主党)は20209月、州内のZEV化に関する知事令(N-79-20外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを出した。

(田中三保子)

(米国、スウェーデン)

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