英保守党の党首選に10人強が立候補を表明、9月5日に次期党首決定へ

(英国)

ロンドン発

2022年07月12日

英国で711日、ボリス・ジョンソン首相の党首辞任に伴う保守党党首選に関する日程が発表された。議会夏季休会明けの95日に新たな党首を発表する予定としている。保守党議員で構成する「1922年委員会」のグラハム・ブラディ委員長が発表した。

保守党の党首選は2段階に分かれており、第1段階で保守党下院議員が候補者を2人に絞り、第2段階では保守党員による決選投票が行われる。第1段階については、党首選ごとに「1922年委員会」が党執行部に諮問の上、候補者の推薦方法も含めたルールや手続きを決定する(議会ウェブサイト上の77日付解説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。今回の党首選に関しては、保守党議員20人の推薦を受けた候補者について投票を行う。第1回投票で得票数が30票に満たなかった候補者が脱落、その後は候補者が2人となるまで投票を繰り返し、各投票で最も得票の少なかった候補者が脱落していく。下院議員による推薦は712日中に行われ、第1回投票は713日、第2回投票は714日に行われる予定となっている。その後、議会が休会する721日までに候補者を2人に絞り込むと報じられている。

78日のリシ・スーナック前財務相を皮切りに、11日時点の各紙報道などによると、11人が立候補を表明している。表明したのは、スーナック氏のほか、ケミ・バデノック前国務相、エリザベス・トラス外務・英連邦・開発相、スエラ・ブレイバマン法務長官、チスティ・レマン外務政務次官、ジェレミー・ハント元外相、サジード・ジャビド前保健・ソーシャルケア相、ペニー・モーダント元国防相、グラント・シャップス運輸相、トム・トゥゲンハット下院外務委員会委員長、ナディム・ザハウィ財務相。

調査会社ユーガブが7日に発表した保守党員への聞き取り調査で最も支持の高かったベン・ウォーラス国防相(202278日記事参照)は立候補しないことを決定した(79日付ツイート)。

(山田恭之)

(英国)

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