トルクメニスタン新大統領がウズベキスタンを初の公式訪問
(ウズベキスタン、トルクメニスタン)
タシケント発
2022年07月21日
トルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ大統領は7月14~15日、大統領就任後初めてウズベキスタンを公式訪問した。シャフカト・ミルジヨエフ大統領との首脳会談後、両大統領は戦略的パートナーシップの強化を目的とする共同声明に署名した。このほか、政府間で19の文書が署名された。政府間文書には、輸送や鉄道、税関、観光、化学工業分野での協力、アムダリヤ川の水資源保護と合理的利用などが含まれている。
ウズベキスタン政府は、トルクメニスタンおよびイランを経由しペルシャ湾に至る輸送ルートと、トルクメンバシ港、コーカサス、トルコを経由し黒海へ至る貨物輸送ルートの開発に関心を表明した。2021年の両国間の貨物輸送量は約200万トンにのぼり、2020年比で18%増加した。2022年も増加傾向が続いている(「新ウズベキスタン」紙7月12日)。
またウズベキスタン政府は、トルクメニスタンからの電力、天然ガス、石油製品の調達にも関心を表明した。ウズベキスタンでは国内の原油やガス生産量が減少する一方、経済規模や人口の増加でこれらエネルギーの輸入の必要性が生じていることが背景にある。
トルクメニスタン側は、食品加工、エネルギー、化学・石油化学、機械、テキスタイル、医薬品などの分野での共同事業に関心を表明している。
ミルジヨエフ氏がウズベキスタン大統領に選出された2016年以降、トルクメニスタンとの間で首脳の相互訪問が13回行われるなど、2国間は良好な関係が醸成されている。
(ウラジミル・スタノフォフ)
(ウズベキスタン、トルクメニスタン)
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