半導体関連の展示会SEMICON WEST、米サンフランシスコで開催、350社以上出展

(米国、日本)

サンフランシスコ発

2022年07月19日

半導体関連の展示会SEMICON WEST 2022」が71214日、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市のモスコーンセンターで開催された。業界団体のSEMIが毎年主催しており、前年と同様、今回もハイブリッド形式で行われた(注)。前年は54カ国から13,595人が来場している。

今回は日本を含む世界各国から350社以上が出展した。出展した日系企業からは「来場者の関心を把握しやすいので、対面の展示会に参加した」「米国市場を開拓するため、この展示会には毎年参加している」「現時点で来場者は少ない印象を持っている」などの声が聞かれた。韓国やドイツ・ザクセン州はパビリオンを形成し、後者のパビリオンには10社が出展したほか、ニューヨーク州も企業誘致を目的としたブースを構えた。主催者によると、新型コロナウイルス禍前と比較して対面のスペースを縮小する一方、オンライン参加も可能にすることで来場者全体の拡大につなげているという。

会場内には、企業出展とは別に、サステナビリティーや、スマートテクノロジー、人材開発などのテーマで、専門家や企業関係者によるセミナーや各種イベントが開催された。そのうち、スマートマニュファクチャリングをテーマにしたイベントでは、半導体製造におけるデータ加工の観点から、人工知能(AI)や機械学習の有用性が示された。また、サステナビリティー関連のイベントでは、世界の電力需要に占める情報通信技術(ICT)の割合が2030年までに21%に上ることなどが紹介された。

新型コロナ感染防止に関する規制は特段見られなかった。出展者や来場者ともにマスクを着用している人は限られていた。次回のSEMICON WESTは、202371113日にハイブリッド形式で開催される予定だ。

写真 SEMICON WEST2022の様子(ジェトロ撮影)

SEMICON WEST2022の様子(ジェトロ撮影)

写真 韓国のパビリオン(ジェトロ撮影)

韓国のパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 ドイツ・ザクセン州のパビリオン(ジェトロ撮影)

ドイツ・ザクセン州のパビリオン(ジェトロ撮影)

(注)同様の展示会は、SEMICON EUROPA(ミュンヘン)、SEMICON CHINA(上海)、SEMICON JAPAN(東京)など世界各地で開催されている。

(石橋裕貴)

(米国、日本)

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