ウルグアイ・中国FTAの予備調査が完了、交渉開始へ

(ウルグアイ、中国、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ)

ブエノスアイレス発

2022年07月15日

ウルグアイのルイス・ラカジェ・ポウ大統領は713日、20219月に開始した中国との自由貿易協定(FTA)に関する予備調査が完了し、近く中国とFTA交渉を開始すると発表した(2021年9月14日記事参照)。調査の結果は今後の交渉に影響を及ぼすとして非公開だが、ウルグアイ大統領府は「2国間FTAは双方にとって有益なことが確認できた」としている。当初は2021年末までに調査を終える予定だった。

中国商務部は714日の定例記者会見でウルグアイ政府の発表に触れ、中国はウルグアイとのFTA締結を非常に重視していると同時に、メルコスールの他の加盟国やメルコスールとFTA交渉をすることにも前向きとの見解を示した。

721日にはメルコスール首脳会合が予定されており、ウルグアイの動きをめぐって加盟国首脳間の議論が活発化するとみられる。特にアルゼンチンは、今回のウルグアイの動きに強く反対するとみられる(2021年10月4日記事参照)。ラカジェ・ポウ大統領は「メルコスールの規則上、ウルグアイは前に進む権利はあるが、単独で前に進むことは決して望まない」と述べ、ウルグアイの立場について、メルコスールの重要性に変わりはないが、立ち止まることもできないとの見解を示した(注)。

(注)2000年に規定したメルコスール共同市場審議会(CMC)決議32/00では、「域外の第三国・地域との『関税譲許を目的とした通商協定の交渉』は全加盟国で行う」と定めているが、加盟各国で批准手続きが行われていないため発効していない。ウルグアイ政府は、発効していないため個別の通商交渉は可能だと主張している。

(西澤裕介)

(ウルグアイ、中国、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ)

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