複数のサル痘感染者を確認、いずれも欧州からの帰国者
(サウジアラビア)
リヤド発
2022年07月29日
サウジアラビア国営通信(SPA)は7月14日、国内初のサル痘ウイルス感染症例として、国外からの帰国者からサル痘感染者が確認されたと報じた。その後、政府からの公式発表はないが、ドバイの主要紙「アル・アラビーヤ」は7月25日、サウジアラビア国内で新たに2事例が確認されたと報じた。いずれのケースも欧州からの帰国者とされている。
サウジアラビア保健省は7月25日、サル痘の感染予防に関する情報を同省の公式ツイッターで発表した。同ツイッターには、サル痘の概要や主な症状、予防方法に加え、感染の疑いがある場合の問い合わせ先などが記されている。
当地では、7月半ばの巡礼休暇(注)とあわせ、酷暑の8月末まで海外で夏季休暇を取る国民が多い。また、2022年6月1日からサウジアラビア国籍保有者の英国入国に対してオンラインEビザの発給が開始されたこともあり、新型コロナ渦前の主な休暇先だった欧州への渡航が増えている。そのため、今後、国内でのサル痘の感染拡大に注視が必要だ。
(注)ヒジュラ暦のため、毎年、日程は変動する。
(柴田美穂)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 aa587e235573aad4