カナダ政府、サル痘感染者は745人と発表

(カナダ)

トロント発

2022年07月29日

カナダ公衆衛生局長のテレサ・タム博士は727日、カナダでのサル痘感染者数が26日時点で745人に達したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ケベック州で346人、オンタリオ州で326人と集中しており、ブリティッシュ・コロンビア州で58人、アルバータ州で12人、サスカチュワン州で2人、ユーコン州で1人となっている。

カナダでは、519日にケベック州で最初の2症例が確認されていた。

タム博士は27日の会見で「追加情報が得られる症例では、99%以上が男性、年齢の中央値は36歳で、世界的な傾向と同様、国内でも大多数のケースでほかの男性との性的接触が報告されている」とした上で、「カナダで報告された確定症例のうち女性または20歳未満の症例は1%未満で、国際的な事例でも女性や子どもの感染は全症例の1%以下だが、サル痘ウイルスは感染者やウイルスの付着した物品との接触によって誰にでも感染する可能性があることを再認識させられた」と報告した。

さらに、カナダ政府が7万回分の「インバミューン」ワクチンを州と準州に配備し、ワクチンと治療薬の将来的な国家備蓄の確保に努めていることも説明した。

カナダ保健省は2013年に連邦政府の緊急計画の一部として、天然痘ワクチンとしての「インバミューン」の緊急使用を承認し、その後2020年にサル痘やオルソポックスウイルス感染症に対するワクチンとしても同ワクチン使用を承認している。

国家予防接種諮問委員会(NACI、注)は610日、サル痘感染者や感染が疑われる人と濃厚接触したり、ウイルス感染発生環境にいたりするなど、感染リスクが高い場合や、研究など職業上の暴露リスクが高い場合、さらに、免疫不全者や妊娠中・授乳中、未成年でリスクが高い場合に「インバミューン」ワクチンの接種が可能と勧告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしていた。

タム博士はウイルスに先手を打つには認知度が重要だとして、「適切な戦略を適切な集団に集中させるために、関係者と協力して感染爆発に対する認識を高め、最もリスクの高いコミュニティーでの予防接種と、治療の障壁に対処するための活動を続けていく」とコメントした。

(注)NACIは、小児科や感染症、社会科学、公衆衛生などの分野の専門家で構成し、連邦政府に新しく承認されたワクチンの使用に関する指針を提供している。

(飯田洋子)

(カナダ)

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