米中間選挙で民主党やや優位の見通し、各種世論調査

(米国)

米州課

2022年07月29日

米国で連邦議会議事堂襲撃事件に関する公聴会が続く中、11月の連邦議会選挙で民主党、共和党のどちらの候補者に投票するかという問いで、民主党が共和党をやや上回る傾向が最近の各種世論調査の結果からわかった。

ワシントン州のジョージタウン大学が728日、中間選挙などに関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を発表した。それによると、もし中間選挙が今日行われるとしたら、民主党か共和党のどちらに投票するかという問いに対して、民主党48%、共和党46%と、民主党がわずかながら2ポイント上回った。

ボストンのサフォーク大学が7月28日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)では、同様の質問に、民主党44%、共和党40%と回答し、民主党が4ポイント上回った。

この傾向について、調査会社モーニング・コンサルトと政治専門誌ポリティコによる世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます72224日実施、注3)の分析によると、連邦議事堂襲撃事件の公聴会の内容が明らかになる中、ドナルド・トランプ前大統領に少なくとも幾らかの責任があるとする人は、公聴会を開始した6月初旬と比較すると、民主党支持者では85%から87%に、無党派層で56%から63%と上昇しており、これが民主党に有利に作用する可能性を指摘している。他方、共和党支持者ではいずれも29%だった。同調査の中間選挙での投票傾向に関する問いには、民主党45%、共和党41%と民主党が4ポイント上回った。

他方、ジョー・バイデン大統領の支持率は、ジョージタウン大学の世論調査は42%(強く支持18%、やや支持24%)、サフォーク大学調査で39%(強く支持15%、やや支持24%)、モーニング・コンサルトとポリティコ調査では37%(強く支持14%、やや支持23%)と低迷が続いている。

(注1)実施時期は71620日、対象者は全米の登録有権者800人。

(注2)実施時期は72225日、対象者は全米の登録有権者1,000人。

(注3)実施時期は72224日、対象者は全米の登録有権者2,006人。詳細な集計データはこちら外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(松岡智恵子)

(米国)

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