ドコバニ原発増設プロジェクトへの支援を要請、韓国チェコ首脳会談

(韓国、チェコ)

ソウル発

2022年07月05日

韓国の大統領府は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が6月30日(現地時間)、スペインのマドリードで、チェコのペトル・フィアラ首相と首脳会談を行い、両国間の協力強化や北朝鮮などの懸案事項について協議したと発表した。首脳会談において、尹大統領は、チェコのドコバニ原子力発電所の増設(注1)に関し、韓国企業が入札に参加できるよう、フィアラ首相の関心と支援を要請した(2020年8月27日記事参照)。

韓国・チェコ首脳会談に先立ち、李昌洋(イ・チャンヤン)産業通商資源部長官が、韓国の原子力関連企業(注2)とともにチェコを訪問し、6月29日にヨゼフ・スィーケラ産業貿易相らと協議した。同部は、原子力発電に係る実務的な協力方案について議論したとした。

李長官は、アラブ首長国連邦(UAE)のバカラ原子力発電所における事業の実績を踏まえ、韓国企業が経済性や安全性を保障できる信頼性のあるパートナーであるという点を強調した。これに対し。スィーケラ氏は「自由と民主主義などの共通価値を持つ韓国などの国家との協力が重要で、韓国の入札参加をうれしく思うとともに、特にUAEで示された韓国の技術力を高く評価する」と述べたという。

さらに、今回の李長官の訪問に合わせ、韓国側から9社、チェコ側から21の企業・機関が10件の原発・水素分野での協力に関する了解覚書(MOU)を締結した。原発関連では、チェコの原子力事業への共同参画、サプライチェーン、現地化協力、研究開発、第三国進出協力など、9件のMOUを締結した。

(注1)チェコでは、ドコバニ原子力発電所5号機事業(2036年完工予定)、ドコバニ原子力発電所およびテメリン原子力発電所で最大3基の発電所建設を検討している。

(注2)韓国水力原子力、韓国電力技術、韓電原子力燃料、韓電KPS(電気設備関連)、斗山エナビリティ、大宇建設など。

(当間正明)

(韓国、チェコ)

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