非自動輸入ライセンスの対象品目拡大で国内産業にインセンティブ

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年07月11日

アルゼンチンで、非自動輸入ライセンスの指定対象を拡大する工業生産・開発省通商政策・貿易手続き庁規則8/2022外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます74日に公布された。

アルゼンチンでは輸入ライセンス制度を導入しており、輸入に際しては品目に応じて自動輸入ライセンスと非自動輸入ライセンスのいずれかを取得しなければならない。国内産業を保護する目的で、国内で生産されている品目は非自動輸入ライセンスの取得対象に指定されている。現在、非自動輸入ライセンスの対象品目は輸入許可が下りにくくなっている。

今回、メルコスール対外共通関税番号(NCM)ベースで14品目が非自動輸入ライセンスに指定された(別添資料表参照)。豚肉、ワイン、プラスチック製品、紙製品、鉄鋼製品、製造業向けの機械装置といった幅広い分野の品目が含まれる。

工業生産・開発省は、今回の措置が、中小企業、地域経済、国内生産者に裨益(ひえき)し、雇用創出につながるとしている。具体的には、豚肉やワインは国内生産者の保護に、鉄鋼製品は造船業向けの国内鉄鋼メーカーへのインセンティブに、紙製品は国内のリサイクル・バリューチェーンの構築に、機械装置など資本財は国内の機械メーカーの生産拡大に資するとしている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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