新型コロナ感染再拡大、4カ月ぶりに新規感染者が週1万人以上を記録

(ボリビア)

リマ発

2022年07月12日

ボリビアのジェイソン・アウサ保健スポーツ相は711日の記者会見で、2022年第27週目(7月第2週)の新型コロナウイルス新規感染者数が前週比65%増の14,742人を記録したと発表した。死者数も全国で12人に上り、うち7人がワクチン未接種、3回目接種については12人とも未接種だったと報告した。アウサ保健スポーツ相は「9週連続での増加であり、20222月以来の1週間に1万人以上の感染者を記録している。各地の自治体はワクチン接種活動の強化を求める」と、さらなる努力と協力を求めた。

ボリビア保健スポーツ省(MSyD)傘下の国家保健情報システム疫学監視網(SNIS-VE)が発表した2022年第26週(7月第1週)の最新データによると、ボリビア全土の累計感染者数は929,544人、累計死者数は21,957人に上っている。地域別では、人口が最大の東部サンタクルス県が累計感染者数353,721人(構成比38.1%)、累計死者数8,918人(同40.6%)と最も多く、次いで、ラパス市を含むラパス県が累計感染者数166,084人(17.9%)、累計死者数3,121人(14.2%)となっている(添付資料表参照)。

MSyD710日の同省プレスリリースで、18歳以上に対する新型コロナワクチン総接種回数(注1)が1,4322,733回に達したと発表した。接種回数別では、1回目接種者数は6254,764人、2回目は5035,558人、単発接種〔1回接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)製ワクチン使用〕は998,652人、3回目接種が1759,372人で、4回目接種者数は274,387人に上る。MSyDが発表しているボリビアの人口(1,2006,031人)を基に2回接種完了者数とJJ製ワクチン接種完了者数を合わせた数字から算出される同国の接種完了率は50.3%だ(注2)。また、5歳から11歳の児童、12歳から17歳の若者に対する接種回数は268122回に上っている。同年齢層の接種回数別の接種者数は、児童の1回目接種が764,690人、2回目が533,568人、若者が1回目778,131人、2回目603,733人に達している。

(注)ボリビア全土でのスプートニックV、アストラゼネカ、シノファーム、ファイザー、JJ製ワクチンの1回目から3回目、ならびに単発接種の合計。

(注2)今回から2022年度予測数に更新され人口が増加したため、接種率としては5月末(2022年6月6日記事参照)より減少している。

(設楽隆裕)

(ボリビア)

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