中国製ワクチン接種者などに5回目接種を開始、生後6カ月から2歳児の接種も

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年07月19日

アルゼンチンのブエノスアイレス市およびブエノスアイレス州政府は78日、対象を限定して新型コロナワクチンの5回目接種を開始した。複数の現地紙が報じた(78日付の現地紙「アンビト」電子版ほか)。

接種対象者は、1回目および2回目に中国シノファームのワクチンを接種した50歳以上また免疫不全者。最後のワクチン接種から120日が経過していなければならない。

世界保健機関(WHO)は、中国製の不活化ワクチンは3回接種を標準化すべきとの見解を202110月に示している。ブエノスアイレス市のフェルナン・キロス保健相は「各市または州の保健省の判断にもよるが、ブエノスアイレス市では5回目接種は全市民を対象としていない。世界をみても5回目を接種している国はない」と述べ、5回目の接種は3回接種を標準とするワクチン接種者と免疫不全者に限られることを説明した(78日付現地紙「インフォバエ」電子版)。

また、アルゼンチン保健省は78日、生後6カ月から2歳までの幼児のワクチン接種も開始すると発表した。725日の週に到着が予定されている米国モデルナのmRNA型ワクチンが使用される。また、3歳から5歳までの小児の1回目および2回目接種にも同ワクチンが使われる予定だ。

保健省は710日、739日の1週間の新型コロナウイルスの新規感染者は、前の週から約17%増加し31,845人だったと発表した。直近1週間の死者数は36人、集中治療室(ICU)に入院した患者数は393人で、前週からほぼ横ばいだ。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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