中国レノボ、欧州初の自社生産拠点をハンガリーに開設

(ハンガリー、中国)

ブダペスト発

2022年06月24日

中国のレノボは6月14日、ハンガリーの首都ブダペスト市郊外にあるリスト・フェレンツ空港近くのウッロー市に、欧州初の自社製造施設(生産拠点)を開設したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

1,000人以上の従業員を既に採用し、サーバーインフラ、ストレージシステム、ハイエンドPCワークステーションを生産する。今後、生産を拡張させてゆくに連れ、さらに採用を増やす予定だ。

2棟3階建ての約5万平方メートルの工場では、1日に1,000台以上のサーバーと4,000台以上のワークステーションを生産することができる。製品は欧州、中東、アフリカに輸出する。

工場には発電容量0.5メガワット(MW)の太陽光パネルが設置されており、レノボが2020年に発表した2030年の気候変動目標、すなわち温室効果ガス排出を2020年比で50%削減する目標の達成に貢献するものだ。

今回の投資の一部は、ハンガリー投資促進庁(HIPA)を通じて、地元政府のインセンティブが活用された。レノボはハンガリーの魅力について「強固なインフラ、熟練した労働力、欧州の中心に位置すること」としている。

フランソワ・ボーニビュス上級副社長兼EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)プレジデントはプレスリリースで「新工場開設は、レノボのグローバルな製造・サプライチェーン戦略の一環であり、われわれのグローバル製造ネットワークの最適化と進化の重要なマイルストーンに到達した。ハンガリーの交通の便を生かし、さらに欧州の顧客に近い存在となることを期待している」と述べている。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、中国)

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