バイデン米大統領、G7サミットとNATO首脳会議に向けて訪欧、中東訪問は延期へ

(米国、ドイツ、スペイン、サウジアラビア、イスラエル)

米州課

2022年06月13日

米国ホワイトハウスは6月8日、ジョー・バイデン大統領がG7サミットとNATO首脳会議に参加するため、6月25日からドイツ、スペインを訪問すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

カリーン・ジャンピエール大統領報道官の発表によると、バイデン大統領は25日にドイツを訪問し、6月26~28日にドイツ南部のエルマウで開催されるG7サミットに参加する。28日にスペインへ移動し、6月29~30日にマドリードで行われるNATO首脳会議に参加する予定となっている。G7サミットでは、ウクライナへの揺るぎない支援や経済と民主主義の回復、気候変動問題への取り組み、食料・エネルギー危機などを議題として挙げている。NATO首脳会議については「抑止力と防衛能力の強化や、サイバーや気候といった国境を越えた脅威に対する回復力の構築、欧州やアジアの民主的パートナーとの関係深化を通じて、今後10年間でのNATOの変革の指針となるような新たな戦略的概念を承認する」ことを目的としている。

一方、バイデン大統領のサウジアラビアとイスラエルへの訪問について、6月下旬に計画されていたものの、7月に延期されたと複数の米メディアが報じている。報道によると、バイデン大統領はサウジアラビアのリヤドで開催される湾岸協力会議(GCC)の一環で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談する予定と報じられていたが、欧州と中東の訪問を別の機会にすることで、渡航の計画や日程などの設定に時間を割くことができると判断し、延期が決まったとされている(CNN6月4日)。

(滝本慎一郎)

(米国、ドイツ、スペイン、サウジアラビア、イスラエル)

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