ジョンソン英首相、価格高騰の影響受ける国への支援策発表

(英国、ウクライナ、ロシア、世界)

ロンドン発

2022年06月28日

英国のボリス・ジョンソン首相は6月24日、世界的な食料品の価格高騰と肥料不足に影響を受ける国に対する支援策を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。迅速かつ長期的な救済を提供するため、3億7,200万ポンド(約617億5,200万円、1ポンド=約166円)の援助を約束した。同首相は、ロシアによるウクライナの穀物の輸出封鎖により、世界で食料品の価格は50年ぶりの高水準に達しているほか、封鎖が続いた場合さらに多くの人々が人道的危機に瀕する恐れがあるとした。

支援策の概要は以下のとおり。

  • 国連世界食糧計画(WFP)によるアフリカ、アジア、米州など世界各地での救命活動支援のため、1億3,000万ポンドを拠出。
  • 干ばつへの耐性が高い新品種など、食料安全保障を向上させる技術の開発・実行のため、世界で主導的な役割を果たす農業・科学団体との研究・開発パートナーシップに1億3,300万ポンドを拠出。
  • 国連中央緊急対応基金(CERF)に5,200万ポンドを拠出。
  • 国際農業開発基金(IFAD)が民間部門、政府と協働し、開発途上国の地方部での貧困・飢餓問題に対処するため、3,700万ポンドを拠出。
  • 外務・英連邦・開発省(FCDO)の「グリーン成長専門センター(Green Growth Centre of Expertise)」を通じ、ルワンダ、ケニア、ガーナなどの国での肥料の有効利用法の改善や食料生産の増加に1,770万ポンドを提供。
  • 2021年11月に発足され、子どもの栄養不足の中で最も深刻な消耗症に取り組む国連児童基金(UNICEF)の「栄養マッチ基金(Nutrition Match Fund)」(注)に200万ポンドを拠出。

英首相、G7でも各国に解決呼びかけ

ジョンソン首相は6月26日、G7首脳会議(サミット)で、ロシアによるウクライナの穀物輸出の封鎖に対し国際的に協調した解決が必要と各国の首脳に呼びかけた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。まず、同首相は安全な輸送航路を確保するため、英国の専門知識を共有するとした。また、ウクライナの鉄道インフラの修理や穀物の鉄道輸送支援のため、ウクライナ鉄道に最大1,000万ポンド分の資材・機材を提供するとした。

また、バイオ燃料向けの穀物使用が供給量の減少や価格上昇に寄与していることを踏まえ、バイオ燃料の利用の見直しを呼びかけた。

(注)同基金はナイジェリアやモザンビークなどでの治療を支援してきた。

(オステンドルフ・七海・ありさ)

(英国、ウクライナ、ロシア、世界)

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