保健省、新型コロナウイルス感染の第4波到来を宣言

(ペルー)

リマ発

2022年06月28日

ペルーのホルヘ・ロペス保健相は6月26日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、第4波の到来を公式に宣言した。保健省(MINSA)は前日の25日の同省プレスリリース第1000号で、継続的に増加傾向にある感染状況について次のとおり発表した。

  1. 新型コロナウイルス・オミクロン株の変異ウイルス「BA.4」と「BA.5」の国内流入により、感染者数の増加が見受けられる。一方、入院患者数と死者数の増加は見られていない。
  2. 2022年第14週(4月第2週)から首都リマの感染者数が増加傾向に入り、その後4週にかけて「BA.4」と特に「BA.5」変異ウイルスの増加が顕著となるにつれ、感染者数も急激に増加した。
  3. 感染者数は首都リマを中心に増加し、全国の感染者数は2022年第14週の1,813人から第23週(6月第2週)の1万1,177人に増えた。第19週(5月第2週)からアンカッシュ州、アレキパ州、カジャオ特別憲法県、クスコ州、フニン州、ラ・リベルタッド州で増加を確認。第21週(5月第4週)からはイカ州、ランバジェーケ州、リマ州、モケグア州、パスコ州、ピウラ州、タクナ州などでも増加が確認された。
  4. このため、MINSAでは感染の早期発見と対応強化の一環として、各州の公立・民間医療機関に対して、新型コロナウイルスと変異株(BA.4とBA.5)による感染拡大の注意喚起を行う。
  5. 今後の状況に応じて注意喚起は適宜更新する。
  6. MINSAでは引き続き国民に対してマスク着用(二重またはN95型1枚)、手洗い、ソーシャルディスタンス確保、室内の換気と新型コロナウイルスワクチン接種などの各種予防策の徹底を呼び掛ける。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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