世界最大のライセンス展示会「ライセンシング・エキスポ」、3年ぶりに対面開催

(米国、カナダ、日本)

ロサンゼルス発

2022年06月20日

世界各国のライセンス可能なキャラクターやファッション、アート、コーポレートブランドなどの知的財産(IP)を持つオーナーやスタジオ、またそれらIPを商品化する玩具メーカーなどが出展する展示会「ライセンシング・エキスポ2022」が5月24~26日、米国ネバダ州ラスベガスで開催された。2019年以来、3年ぶりの対面開催となった本展示会では、5月27日~6月3日にはオンラインイベントも併催された。主催者によれば、開催前の段階で3,000件を超える商談が確定されるなど盛況だった。

写真 「ライセンシング・エキスポ」の入場口(ジェトロ撮影)

「ライセンシング・エキスポ」の入場口(ジェトロ撮影)

主催者によると、本展示会には2019年までは300社以上がブース出展、1万6,000人以上が参加していたが、新型コロナウイルス感染拡大による渡航規制などの影響により、今回の展示会は特に海外からの参加者が減少したほか、会場での国別パビリオンによる出展もなかった。しかし、そうした中でも約280のブース出展に、1万~1万2,000人ほどが参加したという。参加者の内訳としては、IPを持つライセンサーが全体の約30%、製造販売や配給などを行うライセンシーが約32%、ライセンスエージェントが約10%、小売りが約9%程度だった。

写真 「ライセンシング・エキスポ」の展示会場(ジェトロ撮影)

「ライセンシング・エキスポ」の展示会場(ジェトロ撮影)

ライセンサーとしては、大手スタジオのワーナー・ブラザーズやユニバーサル、パラマウントなどが、ライセンシーとしては、大手玩具ブランドのマテルやハズブロなどがブース出展を行った。現地商談に参加していた小売りブランドにはH&Mやフォーエバー21、ターゲット、ウォルマートなどが含まれる。ソニー・ミュージック・エンタテインメントや東映アニメーション、東宝といった日本のIPやアニメキャラクターを扱う企業の出展も数多く、日本人参加者の姿も多くみられた。

写真 ワーナー・ブラザーズ(左)、マテル(右)の出展ブース(ジェトロ撮影)

ワーナー・ブラザーズ(左)、マテル(右)の出展ブース(ジェトロ撮影)

会場で出展していたカナダのトロントを拠点とするコンテンツ制作販売企業、エピック・ストーリー・メディアに、ジェトロがヒアリングした。同社は主に6~12歳の子供向けIPを扱い、玩具から映像、ゲームまでさまざまな種類のコンテンツの制作、販売、および配給を手掛けている。自社による制作面では、現在12の作品に携わっているほか、配給面では「トーキング・トム」「ぽこよ(POCOYO)」といった他社の子供向け人気IPについて、ライセンシーとして北米で展開している。同社設立者で代表のケン・フェア氏は「前職で日本の人気ゲームキャラクターのプロジェクトに携わった経験があり、日本IPの北米展開や、当社IPの日本展開など連携できる日本企業を探している」と話す。また、現在の子供向けコンテンツのトレンドは「包括性と多様性」で、それらを反映した作品の需要が高いと説明した。

写真 エピック・ストーリー・メディアの出展ブース(ジェトロ撮影)

エピック・ストーリー・メディアの出展ブース(ジェトロ撮影)

(トーレス久美子)

(米国、カナダ、日本)

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