米カリフォルニア州、ニュージーランドと気候変動に関する協力覚書に署名

(米国、ニュージーランド)

サンフランシスコ発

2022年06月03日

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)とニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は5月27日、同州サンフランシスコ市で、気候変動に関する新しいパートナーシップを確立するための協力覚書(MOC)に署名外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同協力覚書には、気候危機への対応、汚染物質の削減、クリーンエコノミーの促進などが含まれており、例えば、ゼロエミッション車(ZEV)の開発や利用を加速させるために、両者は充電インフラや輸送技術などに関するベストプラクティスの共有を推進する。

ニューサム知事は「(カリフォルニア州とともに)気候分野の世界的なリーダーであるニュージーランドとのパートナーシップは、互いの結びつきを強め、この存亡の危機に対処するために欠かすことのできない重要な解決策を導くだろう」と述べた。アーダーン首相は「カリフォルニア州とニュージーランドは、今世紀の半ばまでにネットゼロ排出の達成を目的としている。この合意は、私たちが協力して専門知識や経験を共有し、互いの目標を達成するためのプロジェクトにおいて連携することを意味する」と語った。カリフォルニア州は2045年までのカーボンニュートラル、ニュージーランドは2050年までのネットゼロ排出の達成を目指している。

カリフォルニア州は、気候変動分野における外国政府とのパートナーシップを強化している。2022年3月には日本との間で、2014年に署名した協力覚書を再更新外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしたほか、同年4月には中国外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとの間で、2018年に署名した協力覚書を更新している。

(石橋裕貴)

(米国、ニュージーランド)

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