GJ州、TN州の洋上風力発電プロジェクトの入札計画発表

(インド)

アーメダバード発

2022年06月24日

インド政府は6月9日、新・再生エネルギー省(MNRE)のR.Kシン大臣が関係省庁幹部らを招集し、インドの洋上風力発電プロジェクトに関する検討会議を開催したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この結果、グジャラート(GJ)州とタミル・ナドゥ(TN)州の沖合に計画している総発電容量10.0ギガワット(GW)の洋上風力発電プロジェクトに対する入札が以下の流れで開始されることになった。

  1. TN州とGJ州の沖合で、オープンアクセス、キャプティブ、バイラテラル第三者売電、商業売電のいずれかの様式による売電を行うための発電事業について、2022/2023年度(2022年4月~2023年3月)から3年間、毎年4.0GW相当の発電プロジェクトに関する入札を行う。
  2. その後、2029/2030年度(2029年4月~2030年3月)までの5年間、毎年5.0GW相当の発電プロジェクトの入札を行う。

また、2022/2023年度から最初の2年間に入札を行う8.0GW相当の発電プロジェクトは、グリーン認定事業としてカーボンクレジット(注)などの恩典を受けることができる。

最初の12.0GW分のプロジェクトの入札は「1ステージ2エンベロープ方式」で実施する予定で、入札者は技術提案書と財務提案書に基づいて評価され、技術的に適格と判断された入札者のみが財務評価に進むことができる。財務評価は、海底面積1平方キロ当たりの見積リース料に基づき、同リース料の提案が最も高い入札者を事業落札者と認定して、プロジェクトの割り当てを行う。また、2029/2030年度までに入札を行う全ての洋上風力発電事プロジェクトに関して、沖合の集電施設(PSS)から陸上送電施設への送電は無料で行われる。

MNREは、今後3~4カ月以内に実施機関を通じて、TN州沖の4.0GWに相当する洋上風力発電プロジェクトについて最初の入札を行う予定だ。

(注)再生可能エネルギー導入、森林管理など温室効果ガス(GHG)排出を削減・抑制するプロジェクトを認証するクレジット。

(古川毅彦)

(インド)

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