ジェトロ、アルゼンチンで泡盛のプロモーションイベント開催

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年06月15日

ジェトロは3月3日、ブエノスアイレス市内で日本食レストラン関係者を対象に、沖縄の泡盛のプロモーションイベントを開催した。

写真 インポーターによる泡盛に関する解説と試飲会の様子(ジェトロ撮影)

インポーターによる泡盛に関する解説と試飲会の様子(ジェトロ撮影)

日本の外務省によると、アルゼンチンには推定6万5,000人の日系人がおり、沖縄系の人が多くの割合を占めるとみられる。沖縄の人には100年を超える長い移住の歴史があり、在アルゼンチン沖縄県人連合会の金城ラファエル会長によると、沖縄系の人の間では、仏教行事などの沖縄の慣習が残っているものの、泡盛を飲む習慣はないという。インポーターの1社によると、沖縄系の人に需要があると考えて過去に泡盛を輸入したが、実際にはあまり売れなかったという。

一方、別のインポーターは「泡盛が持つ熟成の概念は、テキーラやラム酒を知る中南米の消費者には理解しやすく、泡盛は温度変化にも強いため、南米への長距離輸送にも対応しやすい」と泡盛の可能性を評価する。そこで、ジェトロは、そうしたインポーターの協力を得て、在アルゼンチンの日本食レストラン関係者を対象に、泡盛の古酒1銘柄(43度、3年古酒)、一般酒1銘柄(30度)の試飲を行い、意見を聞いた。

回答者は全て日系人で、うち半数以上を沖縄系の人が占めたことから、泡盛を試飲したことがある参加者が多かった(添付資料表1参照)。ただ、一般的には、アルゼンチンでの泡盛の認知度は焼酎よりも低いとみられる。

アンケート結果をみると、好みにはっきりとした傾向が見て取れたのは飲み方だ。「オンザロック」と回答した人が多く(回答者5人のうち4人)、日本では一般的な水割りや炭酸割を選んだ回答者はいなかった。同国には蒸留酒を水や炭酸水で割って飲む習慣がないためとみられる。また、全回答者が「カクテルベースとして使いたい」と答えた。カクテルでは、ブレンドする酒の種類によっていろいろ楽しめるため、市場へのアプローチ方法も変わってくることを示唆していると言えそうだ。

6月現在、首都ブエノスアイレス市内やアルゼンチン国内でインターネット通販で販売されている泡盛は3銘柄ある(添付資料表2参照)。一部の銘柄は米国市場向けに輸出された24度、750ミリリットルの商品で、米国を経由してアルゼンチンに輸入されている。

現在、泡盛はごく一部の日本食レストランで提供されるのみで、個人消費はまだ少ないとみられる。ワインやビールといった醸造酒が多く飲まれる同国で、蒸留酒が主に消費されるのはバーだろう。英国ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが2021年10月4日に発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした「2021年版世界のベストバー50」には、ブエノスアイレス市から3つのバーがランクインしている。アルゼンチンのバー市場も泡盛を含む日本産蒸留酒にとって魅力的な市場かもしれない。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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