フィリピン中銀、2023年までに「経済ニュースに基づく景況感指数」導入へ

(フィリピン)

マニラ発

2022年06月20日

フィリピン中央銀行(BSP)は6月9日、2023年までを目標に「経済ニュースに基づく景況感指数(NSI)」の導入を行うことを発表した(「ビジネス・ワールド」紙2022年6月10日)。

NSIでは、コンピュータプログラムが自動的にオンライン上の関連ニュースを収集し、アルゴリズムによって景況感を推定する。現時点もしくは将来の経済・金融環境に影響を与えうる重大なマクロ経済事象に関する見解・印象について把捉することを目的としている(「フィルスター」紙2022年6月10日)。なお、収集されるニュースについて、フィリピン国内外から引用を受けるなど、信頼性が高いメディア機関から発信されるものを対象にするとしている(政府通信社2022年6月9日)。同指数は、金融政策における意思決定などに役立てることができるという。

ベンジャミン・ディオクノBSP総裁は同指数の導入に当たり、「NSIはサンフランシスコ連邦準備銀行や韓国銀行、オーストラリア準備銀行などの海外の中央銀行で利用されており、BSPもこれらの銀行に追随する」とコメントした。

中央銀行デジタル通貨の実証実験も着手の予定

BSPは2022年4月27日、中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency、注)について、銀行などの金融機関が取引を行うホールセール市場に限定して導入を検討すべく、実証実験に着手することを発表した。また、5月には、経済状況の足元予測や金融監督に機械学習技術の利用を検討していることを明らかにするなど、金融行政でのデジタル技術導入に前向きな姿勢を示している。

(注)一般的にCBDCとは、(1)デジタル化されていること、(2)円などの法定通貨建てであること、(3)中央銀行の債務として発行されること、の3つを満たすものを指す。

(吉田暁彦、サントス・ガブリエル)

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