北京市、一部区域を除いて店内飲食を再開

(中国)

北京発

2022年06月06日

北京市政府は6月5日、豊台区の全域および昌平区の一部を除く市内の地域において、6月6日から、社会面(封鎖管理区域以外の区域)の感染拡大防止抑制措置の調整を実施すると発表した。主な措置は以下のとおり。

  • 在宅勤務を行っていた地域では通常の出勤に戻す。
  • 飲食店での店内飲食を再開する。人流の密度を抑制し、食事をとる際は適切な距離を取り、間隔を取って座ること、テークアウトやデリバリーの利用、モバイル決済など非接触型支払いを推奨する。
  • 小学校、中学校、高校は6月13日から、幼稚園は6月20日から登校・登園を再開する。大学はキャンパスへの出入りを厳格に管理する。
  • 市内の旅行会社は北京市民を対象とする市内での団体旅行ツアー業務を再開する。団体旅行ツアーの参加者は新型コロナウイルスワクチンの接種または追加接種を完了している必要がある。
  • 市内の各種の観光地や公園を、事前予約制などを継続しつつ、定員の75%まで開放する。各種の映画館、文化施設、スポーツ施設・ジム、娯楽興行施設等を定員の75%まで開放する。
  • バス、地下鉄、タクシー等の公共交通を正常に運行し、バスや地下鉄での72時間以内のPCR検査陰性証明のチェックを段階的に推進する。
  • 各種の公共施設、企業・団体、ビル、社区(または村)に入る際、あるいは会議・研修、文化公演、スポーツイベント、団体旅行等の集団活動を組織する場合、体温測定や健康コードのスキャンを厳格に実施する。

感染が続く豊台区では6月9日朝まで在宅勤務などの措置を継続

一方、豊台区(朝陽区や東城区に隣接)では5月31日午前6時から6月5日午前6時まで区全域で在宅勤務などの措置が実施されていたが、同期間中に社会面での新規感染者が確認されたことを受け、同措置を6月9日午前6時まで延長すると発表し、不要な外出を控えるよう求めた。そのほか、同区内では一部のターミナル駅を除いてバスや地下鉄、タクシーの運行が制限され、各種の文化娯楽施設およびスポーツ施設、複合商業施設等は営業が停止される。

(小宮昇平)

(中国)

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