米イリノイ州の新型コロナ感染者、再び増加に転じる

(米国)

シカゴ発

2022年06月15日

米国イリノイ州公衆衛生局(IDPH)は6月10日、6月3日以降の同州における新型コロナウイルスの感染確定患者および推定患者数を3万4,001人(うち死者73人)とし、減少傾向にあった感染者数が5月末の週末以降、増加に転じたと発表した。

IDPHのアマール・トカーズ長官代理は「5月末のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の週末以降の数日間で、イリノイ州全体で感染者が10%増加し、直前2週間の減少傾向から反転した」とした上で、「父の日およびジューン・ティーンス(注)の週末を控えている私たち全員にとって、この増加は懸念材料だ」と続け、イベントや祝日で家族や友人と過ごす時間が増えることによって、感染者がさらに増加する可能性を示した。

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、6月10日時点でイリノイ州の32郡の新型コロナウイルス感染症の感染警戒レベルは「低・中・高」の3段階の「高」と評価されており、この地域には北東部のシカゴ市を含むクック郡とその周辺の郡、およびブルーミントン、ピオリア、スプリングフィールド周辺の郡と最南部が含まれている。また、米国全体の感染者数は6月10日の時点で1日当たり約11万人で推移しているが、自宅検査キットの普及で医療機関に感染者数が報告されないことや、大規模検査場の閉鎖により検査を受ける人数が減少していることから、公表されている感染者数は実際の感染者数とかなり乖離しているとみられている。

屋内でのマスク着用義務はなく推奨のみ

イリノイ州はマスクの着用義務について、現在、CDCのガイドラインに従っている。CDCは感染警戒レベルが「高」の場合には、(1)ワクチン接種の有無にかかわらず屋内でのマスクを着用する、(2)必要以上の屋内活動を避ける、(3)重症化するリスクの高い人と家庭や社会生活の中で接触している場合は、接触する前に自己検査で感染の有無を確認するといった対策を推奨しているが、義務化はされていない。

(注)奴隷制度からの解放を記念する連邦の祝日。2021年にバイデン大統領が法案に署名した。2022年は6月19日で日曜日に当たることから、翌20日は振替休日となる。

(星野香織)

(米国)

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