岸田首相がベトナム訪問、DXやサプライチェーン多元化で協力強化

(ベトナム、日本)

ハノイ発

2022年05月06日

岸田文雄首相は4月30日から5月1日、ベトナムを公式訪問した。ファム・ミン・チン首相との首脳会談のほか、両国間の文書交換式や経済協力セミナーなどに参加した。

首脳会談は1日午前にハノイ市内の首相府で開催。感染症対策や貿易投資、インフラ整備、人的交流、気候変動対策、安全保障など幅広い分野で意見を交わした。

ウクライナ情勢について、両首脳は国際法と国連憲章の基本原則、特に独立・主権や領土の一体性を尊重する原則が守られなければならないと確認。チン首相は、国際支援団体を通じてウクライナに50万ドルの人道支援を行うと表明した。

経済協力面では、技術革新、デジタルトランスフォーメーション(DX)、サプライチェーン多元化の協力を強化していくことを確認。首脳会談の後、ベトナム商工省とジェトロ共催による経済協力セミナーで、岸田首相はASEANにおける日本企業のサプライチェーン多元化支援事業の採択案件92件のうち、ベトナムでの事業が最多の39件だったと言及。DXによる両国の連携分野の広がりに期待し、「協力の可能性に限界はない」と強調した。

ベトナム政府によると、首脳会談では農産物の市場開放についても協議。ベトナム産ロンガン(竜眼)の対日輸出解禁について2022年9月を目指して進めるとともに、日本産ブドウの輸入解禁も進めていくことで合意した。ベトナム産のポメロ、アボカド、ランブータンの対日輸出に向けた検討も行う。

22件の協力案件を披露

首脳会談の直後、両首相立ち会いの下、両国間での協力案件に関する22件の文書交換式が行われた(添付資料表参照)。経済産業省はベトナム商工省とサプライチェーン途絶防止のための協力覚書を締結。ジェトロとベトナム日本商工会議所は、計画投資省傘下の国家イノベーションセンター(NIC)と、イノベーション企業育成事業での協力・支援に関する覚書を結んだ。イオンモールは中部トゥアティエン・フエ省から商業施設建設に関する投資許可証の発給を受けた。

岸田首相はベトナム訪問中に、グエン・フー・チョン共産党書記長や、グエン・スアン・フック国家主席、ブオン・ディン・フエ国会議長ともそれぞれ会談した。

写真 経済連携セミナーで登壇する岸田首相とチン首相(ジェトロ撮影)

経済連携セミナーで登壇する岸田首相とチン首相(ジェトロ撮影)

写真 両首相を前にベトナム外国投資庁とジェトロが文書交換(ジェトロ撮影)

両首相を前にベトナム外国投資庁とジェトロが文書交換(ジェトロ撮影)

(庄浩充)

(ベトナム、日本)

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