米ウェイスト・マネジメント、再生可能天然ガスのインフラを拡充して再エネ化加速

(米国)

ヒューストン発

2022年05月06日

北米で廃棄物の収集などを手掛ける米ウェイスト・マネジメント(WM、本社:テキサス州ヒューストン)は4月28日、2022年から2025年にかけて8億2,500万ドルを投資し、再生可能天然ガス(RNG)のインフラを拡充する計画を発表した。WMによると、今回の投資により、自社が保有するRNGプラント、埋め立て地で発生するガスを活用した発電プラントなどを通じて、2026年までに北米の100万世帯分に相当する量の再生可能エネルギー供給のほか、WMが保有する天然ガス燃料車全体をRNGで賄えることが可能になるとしている。WMは当初、2025年までに天然ガス燃料車全体の50%を賄うことを目指していたが、今回の発表により、目標達成を前倒しすることができる。

加えて、WMは現在、自社のRNGプラントと他の開発業者が参画するプラントを北米全域で16拠点保有しているが、2026年までに同地域で17の新規RNGプロジェクトを立ち上げ、RNGネットワークを拡大する計画だ。WMは、これらの新規投資によるRNG生産量の増加により、2026年までに約130万トンの温室効果ガス(GHG)排出量を削減できる見込みだ。

WMは現在、RNGプラントのネットワークを拡大し、埋め立て地を活用したガス発電プラントを北米で最も多く保有するなど、埋め立て地で発生するガスの有益な再利用を推進する企業としてはリーダー的存在となっている。WMが所有または運営する埋め立て地は144拠点あり、ガスが回収され、再生可能な電気と燃料に変換されている。こうした活動により、WMの事業で発生するGHGの3倍以上を抑制し、また、WMが所有する埋め立て地からは事業で使用する電力の5倍以上の再生可能な電力が生み出されているとしている。

また、WMは乳製品から発生するメタンガスを回収して自社の車両に充填(じゅうてん)したり、複数の拠点でゼロエミッションとなる電動トラックを試験的に導入したりして、技術の商用化を促進するなど、再エネ利用の拡大に向けた他社の取り組みを継続的に支援している。WMはまた、閉鎖した埋め立て地に100メガワット(MW)の風力発電と53.9MWの太陽光発電設備を保有するなど、再生可能なエネルギー事業を多角的に展開している。

(沖本憲司)

(米国)

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