公共交通機関と医療機関を除く屋内外でのマスク着用義務を解除
(トルコ)
イスタンブール発
2022年05月02日
トルコでは、新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が、2022年2月上旬の10万人程度から大きく減少し、4月下旬には約2,500人まで下がった。4月14日付国営アナドル通信によると、ICU(集中治療室)に入院中の患者数が約80%減少するなど、入院患者数も減少した。一部の病院では、新型コロナウイルス患者専用の治療施設は休止されている。
感染者数の減少を受け、新型コロナウイルス感染対策の緩和が続いている。内務省は4月27日、公共交通機関と医療機関を除く屋内外でのマスク着用義務を解除すると発表した。また、1日当たりの感染者数が1,000人を下回れば、公共交通機関および医療機関でのマスク着用義務も撤廃されるという。
ジェトロの整理によれば、4月27日時点のトルコの入国手続きや隔離基準は以下のとおり。
1.入国前に準備すべき書類・手続きなど
トルコに入国するには、次の3つの証明のうちの1つを提示する必要がある。入国後の隔離は求められない。(1)ワクチン接種2回完了(2回目接種から2週間以上経過が必要)証明、(2)出国前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書、(3)PCR検査結果で陽性と判明した日から28日後を起点とし、過去6カ月以内における感染症の完治に関する、関係国の公的機関が発行した文書。
なお、日本のワクチン接種証明書は、トルコでも公式な証明書として認められており、特別なアプリのインストールなどは求められない。
2.入国時の措置
入国の際に、新型コロナウイルスに関する検査を空港で受ける必要はないが、症状が見られた場合は、空港でPCR検査を求められる可能性がある。
3.入国後の措置とその他の留意点
公共交通機関を利用する際と医療機関の屋内にいる際には、マスクの着用が義務付けられているが、それ以外はパンデミック前と変わらない状況に戻っており、店内での飲食、外出制限、移動制限などはない。
新型コロナウイルスに感染した場合の隔離期間は7日間となっているが、陽性が判明した日を1日目とし、5日目の検査で陰性となると隔離は終了する。7日間の隔離を終えた場合は、検査を受けずに8日目から通常の生活に戻ることができる。
一時的にトルコを訪問し、ホテルに宿泊している人は、入院するほどの重篤な症状でなければ、ホテルでの隔離措置が可能。また隔離中に体調が悪くなった場合や、救急車の手配などに関しては、トルコの緊急連絡先112番で案内を受けることができる。
(エライ・バシュ)
(トルコ)
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