韓国からの入国も待機不要に、隔離なしでの往来再開

(韓国、日本)

中国北アジア課

2022年05月18日

日本の外務省は5月16日、韓国からの帰国者・入国者について、宿泊施設での待機期間を3日間から待機なしに変更すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

これまで韓国から入国する際は、宿泊施設での3日間の待機が求められていたが、5月17日午前0時より、入国時の検査が陰性の場合、3日間の待機および入国から3日目の検査を求めないこととした。今後は、7日間の自宅待機のみが適用され、3回目のワクチン接種証明書を提示した場合は、自宅待機も免除となる。

韓国側では、既にワクチン接種完了者を対象に入国時の隔離免除を実施しており、今回の措置により、隔離なしでの日韓の往来が可能となった(2022年4月27日記事参照)。

韓国メディアによると、経済界は今回の日本の水際対策の変更に対して早速、歓迎の意を表した。全国経済人連合会(全経連、日本の経団連に相当)は5月17日、キム・ボンマン国際本部長名義でコメントを発表した。これまで日本への入国時に必要とされた3日間の待機義務は、日韓の経済協力の最も大きな障害となっていたとし、待機期間の免除に対し「韓国の経済界は非常に歓迎する」と表明した。加えて、「両国政府は査証免除停止の解除など、両国間の人的交流の円滑化に向けてさらに努力してほしい」と、さらなる規制緩和についても呼びかけた。

(向野文乃)

(韓国、日本)

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