英政府、ロシアの航空会社3社を制裁対象に追加

(英国、ロシア、ウクライナ)

ロンドン発

2022年05月23日

英国政府は5月19日、ウクライナ侵攻に関連し、ロシアの航空産業に対する新たな制裁を導入することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。アエロフロート、ウラル航空、ロシア航空に対し、英国内の保有資産の凍結を行うとした。これにより英国の空港の発着枠を販売することが禁止される。英政府によると、発着枠の販売禁止により約5,000万ポンド(約79億5,000万円、1ポンド=約159円)がロシアに流れることを防げるとしている。

英政府は13日にも、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の親類や関係の深い支援者ら計12人を制裁対象に追加し、英国内の保有資産凍結や英国への渡航禁止措置の対象とした。

リシ・スーナック財務相は5月19日、G7財務相・中央銀行総裁会議で、ウクライナへの追加支援を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。欧州復興開発銀行(EBRD)に対し、最大5,000万ドルの政府保証を提供、EBRDを通じてウクライナの送電事業者ウクレネルゴを支援する。

ボリス・ジョンソン首相も同日、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ジョンソン首相はウクライナに対する防衛装備の支援に触れたほか、開発途上国での食料価格上昇など、ロシアによるウクライナ侵攻や黒海の港の封鎖に伴う世界的な影響の拡大に懸念を示した。こうした状況を受け、両者はウクライナの穀物用に緊急海上・陸上輸送ルートの設置を検討するとした。

(山田恭之)

(英国、ロシア、ウクライナ)

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