マツモトキヨシ、香港1号店をオープン

(香港)

香港発

2022年05月19日

ドラッグストア大手のマツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区)は5月11日、香港1号店となる「マツモトキヨシ」を九龍地区の商業施設内にオープンした。同社は、タイ、台湾、ベトナムに続く海外での出店となる。

同社は2019年に現地法人マツモトキヨシ香港(以下、マツキヨ香港)を設立し、出店に向けた各種準備を進めてきたが、新型コロナ禍で開店時期が遅れていた。

1号店は九龍地区観塘(クントン)駅直結のショッピングモール「apm」内に開店した。この地域は近年再開発が進んでおり、新しいトレンドが集まる街として注目されている。香港市場で初めて展開する品目は1,000以上に上る。化粧品のほか、サプリメント等の健康食品、自社プライベートブランド製品の紹介にも力を入れ、地場ドラッグストアとの差別化を図る。

日本への旅行を通じて同社ブランドは香港人になじみ深く、初日から連日100人前後の行列ができるなど現地でも待望のオープンとなった。店舗を訪れていた地元客からは「日本に行かないと買えない商品が手軽に買えるようになり、大変うれしい。今後もたくさん新しい製品を紹介してほしい」との声があった。

1号店を皮切りに、5月18日には沙田(シャーティン)に2号店をオープンする。年内で計4店舗の展開を予定しており、今後5年で香港において30店舗の展開を目指す。

マツキヨ香港の片岡知幸マーケティング部長は、「今後の香港展開の中で、香港にいながら日本のマツモトキヨシをそのまま体感してもらえるような店舗づくりも検討している。香港でのニーズを踏まえながら商品ラインアップも強化していきたい」と抱負を語った。

写真 店舗の様子(ジェトロ撮影)

店舗の様子(ジェトロ撮影)

写真 香港初上陸のマツキヨオリジナル基礎化粧品「レシピオ」(ジェトロ撮影)

香港初上陸のマツキヨオリジナル基礎化粧品「レシピオ」(ジェトロ撮影)

写真 プライベートブランド商品も多く取り揃うサプリメント、健康食品コーナー(ジェトロ撮影)

プライベートブランド商品も多く取り揃うサプリメント、健康食品コーナー(ジェトロ撮影)

(日下部有希)

(香港)

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