リヤドで開催された国際教育展示会に100校以上の外国の大学が出展

サウジアラビア教育省が主催した2022年国際教育展示会（ICEE2022）が5月11日にリヤド市内で閉幕した。8日から4日間行われた今回の展示会では、併設イベントとして、教育をテーマとする国際会議やワークショップが開催された。

全体会議では、サウジアラビアのハマド・ビン・ムハンマド・アル・アシーク教育相のほか、英国、アラブ首長国連邦（UAE）、エジプト、マレーシアの各教育相が基調講演を行った。また、国内外から参加した教育従事者180人が、流行病を前提とした教育体制のあり方や遠隔教育技術の利用など、教育分野が抱えるさまざまな課題や取り組みについて活発に意見を交わした〔５月８日付サウジアラビア国営通信（SPA）など〕。

展示会には、国内の110機関、国外から152機関が出展した。マイクロソフト（米国）、華為技術（ファーウェイ、中国）、サウジテレコム（サウジアラビア）などの大企業や国内主要大学のブースとともに、諸外国の大学などの教育機関の積極的な出展が目立った。とりわけ米国と英国からの出展が多く、それぞれ54校、50校の高等教育機関が来場者に対して熱心に勧誘を行った。米国ニューヨーク州のコロンビア大学の出展者は「学生の多様性を考える際、サウジアラビアは有望な市場の1つ。他大学も同様の認識に基づき、各校とも自己予算で参加している」と出展の狙いを説明する。

日本からは、教材用ロボットなど学校教材の製造販売を行うアーテック（大阪府）が現地パートナー企業を通じて出展した。同社が提供するロボット教材は早速、サウジアラビア教育省関係者の目に止まったそうで、本社から参加した任泰旭セールスマネジャーは当地市場の可能性に手応えを感じていた。

（秋山士郎）