アフリカ各国で新型コロナ対策規制緩和も、南アでは感染者急増

(アフリカ)

中東アフリカ課

2022年05月25日

アフリカ各国における新型コロナウイルスの感染者数は、5月時点で減少傾向となっている。オックスフォード大学の「Our World in Data外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を基に、2022年に入ってからの各国の1日当たりの感染者数の推移をみると、1月中旬~下旬にオミクロン株の影響もありモロッコで増加したものの、2月以降は総じて減少傾向に転じている。しかし、4月下旬以降、南アフリカ共和国で再び新規感染者数が急増している。5月20日時点で、第5波に突入したという政府発表はないものの、今後の状況次第では、再び新型コロナウイルス感染対策規制が強化される可能性がある。

ジェトロがまとめた「アフリカ地域における日本からの入国・国内規制・手続き一覧(2022年4月23日現在)PDFファイル(0.0B)」や各国の記事によると、4月23日時点では、入国にあたり、いずれの国もワクチン接種証明や陰性証明の提示でPCR検査が免除されるほか、入国時の自主隔離についても、原則不要となっている。もっとも、ナイジェリアでは、ワクチン未接種や一部接種者について、7日間の隔離が求められる。

国内規制については、ガーナやケニアにおいてはマスク着用義務を含め、特段の行動制限は存在しない。南ア、エチオピア、コートジボワール、ナイジェリアにおいても、屋内や会議でのマスク着用義務などを除き行動規制はない。一方、エジプトでは、屋内でのマスク着用が義務付けられているほか、政府関係施設への訪問の際にはワクチン接種証明が求められる。また、モロッコでは公共施設やレストランへの入場の際にワクチン接種証明が求められる。

(梶原大夢)

(アフリカ)

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