テキスタイル展が開催、国際人権団体の綿不買運動停止も関係

(ウズベキスタン)

タシケント発

2022年05月02日

ウズベキスタンのタシケントで4月27~29日、「ウズテキスタイル・エキスポ2022年春」が開催された。

出展者総数は約120件で、ウズベキスタン国内企業が75%を占めた。外国企業はドイツ、インド、イラン、カザフスタン、中国、ベラルーシ、タジキスタン、トルコから参加した。トルコ、ベラルーシが国別パビリオンを設置した。トルコ・パビリオンでは主に化学薬品や染料に来場者の関心が高かった。ベラルーシ・パビリオンでは綿以外の繊維製品(リネン、工業用糸・布)を展示していた。

イランから出展した企業はジェトロのインタビューに対し、「中央アジアでのプレゼンスを拡大すべく、最大の人口を持つウズベキスタンを選択した」と述べている。また、繊維関連の地元検査機関は「ここ2年で主としてロシアからの問い合わせが増えており、ウズベキスタン製品への関心が高まっているようだ」と話している。

国際人権団体の「コットン・キャンペーン」は2022年3月、ウズベキスタンでの綿花収穫に関する労働環境が改善されたとして、ウズベキスタン綿の不買運動を停止した。ウズベキスタン繊維公社は展示会に先立つ4月26日、タシケント市内でコンファレンスを開催。イルホム・ハイダロフ総裁はコットン・キャンペーンの決定を歓迎するとともに、国内の繊維産業の主力を綿糸製造から最終製品の製造に移していくと述べている。

写真 展示会前日に行われたコンファレンス(ジェトロ撮影)

展示会前日に行われたコンファレンス(ジェトロ撮影)

写真 にぎわうウズベキスタン企業ブース(ジェトロ撮影)

にぎわうウズベキスタン企業ブース(ジェトロ撮影)

写真 展示会は市内アンホル公園催事場で開催(ジェトロ撮影)

展示会は市内アンホル公園催事場で開催(ジェトロ撮影)

(ディルフーザ・アリフホジャエワ)

(ウズベキスタン)

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