エチオピア航空、インドとアフリカの往来開拓を狙う

(エチオピア、ケニア、インド)

アディスアベバ発

2022年05月16日

エチオピア航空は4月12日、既に就航中のムンバイとデリーに加えて、ベンガルールへの週3便の就航を発表した。当地の報道では、今後、インドの就航地を3~5都市増やす考えとも伝えられており、6月中旬以降は、既存就航都市の増便(ムンバイとデリーに毎日2便)やチェンナイへの新規就航(週3便)などが検討されているという(「リポーター」紙4月30日)。

インドとエチオピアの人的・経済交流は活発といってよく、展示会などでも、しばしばインド企業の出展がみられる(2022年3月10日記事参照)。当地インド大使が、3月に「キャピタル」紙(3月13日)に答えたところによれば、エチオピアへの進出インド企業は約650社。このうち、400社ほどが操業中で、雇用数は7万5,000人規模だという。繊維縫製関係では、ボレレミ工業団地とハワサ工業団地に10社余りが入居する。医薬品分野では、キャディラ医薬品(Cadila Pharmaceuticals)が合弁企業を設立済みで、医薬品専用のキリント工業団地には、グロケア医薬品製造(Glocare Pharma Manufacturing Plc)の進出も明らかになっている。農業分野では、農園経営に20社ほどが携わり、切り花やイチゴなどを栽培している。建設分野では、インド大手L&Tが進出済みだ。こうした企業進出に加えて、インドが特徴的なのは、エチオピアの大学へのインド人講師派遣の多さだ。各地で、1,200人余りが教壇に立っているという。

インドは、歴史的経緯から在外インド人の多いケニア以南のアフリカ東南部諸国との関係が強い。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を契機にエア・インディアはアフリカの就航地も削減しており、デリーとナイロビ間を結ぶにとどまっている。エチオピア航空のインド就航都市の増加は、インド人のエチオピア往来の増加のみならず、アディスアベバからアフリカ諸国60都市以上に接続できることから、在インド日系企業のアフリカ市場開拓に向けた交通至便性向上にも資する。

(関隆夫)

(エチオピア、ケニア、インド)

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