ナイジェリアへの入国規制は緩和、ワクチン接種証明で入国時の各種検査・隔離は不要

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年05月06日

ナイジェリアでは4月4日から、新型コロナウイルス対策が大幅に緩和された(2022年3月28日記事参照)。ワクチン接種完了者は、ワクチン証明書を提示すれば事前のPCR検査や、入国時の空港での簡易検査や入国後のPCR再検査も免除される。入国後の隔離は不要だ。

4月29日時点の情報に基づき、ジェトロが整理したところ、入国手続きは以下のとおり。

1.入国前に準備すべき書類・手続きなど

ワクチン接種完了者は、英文のワクチン接種証明書を提示すれば、PCR陰性証明書の提示は免除される。接種未了者は、出国前48時間以内のPCR検査による陰性証明書が求められる。

また、全ての入国者は渡航前にナイジェリアのオンライン国際渡航ポータル(NITP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますへ登録しなければならない。登録が完了すると、QRコードを含む渡航許可書がメールで送信される。出発時、乗り継ぎ時、入国時にこの許可証の提示が求められる。ワクチン接種未了者は登録時に入国後のPCRテストの支払いを完了させる必要がある。

なお、ナイジェリアでの認可ワクチンは以下のとおり。

  • 2回以上の接種:ファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製、ガマレヤ研究所製(スプートニクV)、シノファーム製、シノバック製、コバクシン製、コボバックス製、ヌバキソビッド製
  • 1回以上の接種:ジョンソン・エンド・ジョンソン製、スプートニク・ライト製

2.入国手続きの手順

上記のとおり、陰性証明書かワクチン接種証明書を準備する必要がある。

3.入国後の必要手続き・行動制限

ワクチン接種者には入国後の行動制限などはない。接種未了者や一部接種者の場合、選択した国内目的地の住所で7日間の隔離が必要になる。また、入国後2日目と7日目にPCR検査の受検が義務付けられる。

4.留意点など

政府施設にアクセスする者はワクチン接種の完了、または、48時間以内のPCR検査結果の提示が求められる。ナイジェリアでPCR検査が受検可能な検査施設外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについても確認しておく必要がある。

最新の感染状況については、ナイジェリア疾病予防センター(NCDC)の新型コロナに関するポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。ナイジェリア政府によると、4月28日時点の新型コロナの新規陽性者数は1日当たり31人と、4月以降、低水準で推移している。

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

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