バンコク都知事選、チャチャート氏が史上最多票で当選

(タイ)

バンコク発

2022年05月30日

バンコク首都庁(BMA)は5月22日、バンコク都知事選挙を実施、即日開票された。バンコク都によれば、無所属のチャッチャート・シッティパン元運輸相が新知事に当選外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。投票率は60.7%だった。なお、公式の投票結果は、選挙後30日以内に公表される予定。

上位5人の獲得票数(非公式・今後変動あり)は、以下のとおり。

  • 第1位:チャッチャート・シッティパン元運輸相:138万6,215票。
  • 第2位:スチャウィー・スワンサワット氏:25万4,647票
  • 第3位:ウィロート・ラッカナーアディソン氏:25万3,851票
  • 第4位:サコンティ―・パッティヤクン前バンコク都副知事:23万455票
  • 第5位:アサウィン・クワウムアン前バンコク都知事:21万4,692票

同氏は、(1)環境汚染源を見直し、都内に緑地を増やす、(2)行政管理効率を高めるデジタル技術を導入する、(3)飲食関連などの小規模事業を促進し、屋台の専用スペースも管理する、などを公約に掲げていた。

地元メディアは、バンコク都民は現在の都政に対し何らかの変化を望んでおり、無所属として立候補したことが有権者の期待につながり、すべての年齢層から支持を得た、と報じている。加えて、エンジニアとしての専門的な経験に加えて明確なビジョンも持ち、ソーシャルネットワークなどのデジタル分野でも知見があったことなどが主な勝因、と分析している。

同氏はメディアのインタビューにおいて、「洪水はバンコク市民が考える大きな問題であることは認識している。他方、道路など基本的な交通インフラなどの問題も重要だ。今後、バンコク都が抱えるすべての問題に対して優先順位をつけ解決すべく努力する。今後、バンコク都の職員と相談したい」と述べた。

また、バンコク都知事選が国政に与える影響について、の質問に対しては、「そのような見方はしてほしくない、万人のための都政を目指す」と語った。

写真 投票所の様子(ジェトロ撮影)

投票所の様子(ジェトロ撮影)

写真 集計作業の様子(ジェトロ撮影)

集計作業の様子(ジェトロ撮影)

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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