ドイツ、デンマーク、オランダ、ベルギー、北海における風力発電と水素分野での協力協定を締結

(ドイツ、デンマーク、オランダ、ベルギー、EU)

デュッセルドルフ発

2022年05月30日

ドイツ、デンマーク、オランダ、ベルギーのエネルギー相は5月18日、デンマークのエスビャウ市で開催された「北海サミット」で、洋上風力およびグリーン水素(注)に関する協力協定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを締結した(ドイツ経済・環境保護省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。エネルギー安全保障や気候変動対策はEUの将来にとって極めて重要だとの認識の下、欧州委員会が5月18日に発表したロシア産化石燃料依存からの脱却計画「リパワーEU」(2022年5月20日記事参照)を背景に、各国は欧州のエネルギー分野でのレジリエンスを高めるため、化石燃料の消費を削減し、再生可能エネルギーの利用促進の加速を目指している。

このため、協定では将来的には風力発電地帯や送電網を組み合わせた複数の加盟国にまたがるハイブリッドな洋上風力提携事業を共同で開発することにより、北海地域を「欧州のグリーン電力発電所」としてEUへのグリーン電力を供給することとした。上記の4カ国は洋上風力の発電容量を、2030年までに少なくとも合計65ギガワット(GW)、2050年までに少なくとも合計150GW拡大するという目標を掲げる。150GWは現在の発電能力の10倍に相当するとともに、EUの気候中立達成のために必要な洋上風力発電容量の半分以上を北海地域が供給できることになる。グリーン水素の生産能力は2030年には合計で約20GWとし、2050年まで更に拡大する予定。また、洋上風力によるグリーン水素の生産および水素インフラの拡大における各国間の提携(添付資料表参照)も強化する予定。このほか、EUレベルの金融商品や認可手続きの迅速化の重要性も強調された。

さらに、ドイツとデンマークは再生可能エネルギーで生産されるグリーン水素の2国間の協力を開始し、特に水素のインフラを重視する同意書(LoI)に署名した。

なお、同サミットでは欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長やカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)のほか、各国の企業の代表者も同席した。

(注)再生可能エネルギー由来の電力を利用して、水を電気分解して生成される水素。製造過程で二酸化炭素を排出しない。

(ベアナデット・マイヤー)

(ドイツ、デンマーク、オランダ、ベルギー、EU)

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