米中間選挙予備選、ペンシルベニアとケンタッキー州でトランプ前大統領支持の共和党候補が躍進

(米国)

ニューヨーク発

2022年05月19日

2022年11月8日の米国議会中間選挙に向けた、民主・共和両党の候補を決める予備選挙が5月17日に複数の州で行われた。

毎回の大統領選挙で激戦州となるペンシルベニア州では、州知事、上院議員1議席、下院議員全17議席の予備選挙が行われた。中でも、現職が立候補しない知事と上院議員の議席(注1)で、ドナルド・トランプ前大統領が支持を表明した共和党候補の動向に注目が集まった。結果として、知事の共和党候補には、トランプ氏が支持したダグラス・マストリアーノ州上院議員が当確した。同氏はトランプ氏を熱烈に支持しており、2020年大統領選挙の結果を覆そうと動いた人物の1人だ。共和党主流派は同氏を極端に保守的な候補とみており、民主党候補に当確したジョッシュ・シャピーロ同州司法長官との本選で勝利できるかが懸念されている。上院議員の共和党候補については、トランプ氏が支持する元医師でテレビ司会者のメフメト・オズ氏と、元財務次官で投資管理会社の最高経営責任者(CEO)の経験を持つデイブ・マコーミック氏が接戦を繰り広げており、米国東部時間5月18日午後10時の時点で当確は発表されていない。民主党候補は、同州の現職副知事であるジョン・フェッターマン氏が当確となった。

ケンタッキー州、上下院ともにトランプ氏が支持する現職議員が勝利

ケンタッキー州の予備選挙では、上院議員の共和党候補に、トランプ氏が支持を表明していた現職のランド・ポール氏が勝利した(注2)。下院議員の共和党候補には、6選挙区中5選挙区で、同じくトランプ氏が支持する、いずれも現職のジェイムズ・コマー氏(1区)、ブレット・ガスリー氏(2区)、トーマス・マシ―氏(4区)、ハロルド・ロジャース氏(5区)、アンディー・バー氏(6区)が勝利し、中間選挙に進むことになった。

他方、民主党の予備選では、上院議員の議席で、前州下院議員のチャールズ・ブカー氏が勝利した。州内6選挙区のうち唯一、民主党の支持基盤である第3選挙区で、現職のジョン・ヤーマス氏が引退を表明する中、州上院議員のモーガン・マッガービー氏が選出された。11月の中間選挙に関して、クック・ポリティカルレポートなど選挙関連の分析機関によると、ケンタッキー州では共和党が現状どおり下院5議席を維持することはほぼ確実だとみられている。

(注1)知事では、4年2期を務める現職のトム・ウルフ知事(民主党)が2023年1月に任期を迎え、州憲法で3期目の立候補が認められていない。上院議員の議席は、現職のパット・トゥーミー議員(共和党)が同じく2023年1月に任期を迎えるが、不出馬を表明している。

(注2)今回、もう1人のケンタッキー選出上院議員であるミッチ・マッコーネル氏(共和党)は、改選年に当たらない。

(磯部真一、大原典子) 

(米国)

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