モロッコ、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定を批准

(モロッコ、アフリカ)

ラバト発

2022年05月24日

モロッコ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人省は4月18日、エチオピアの首都アディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部で、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定を含む幾つかの条約を批准したと公表した。AfCFTA設立協定のほかには、汎(はん)アフリカ議会に関する法案、汚職防止・排除に関する法案、バマコ条約(有害廃棄物の輸入禁止、管理に関する条約)、アフリカ非核兵器地帯条約などだ。

AfCFTA はAUで2021年1月に運用開始され、5月現在、参加に同意した54カ国・地域中43カ国・地域が批准している。モロッコ外務省は今回の批准に関して同省ウェブサイトで、モロッコの単一貿易市場への相互的なアクセスなど、AfCFTAへの期待を示した。

地元メディアは、AfCFTAはアフリカ経済統合の支柱であり、新型コロナウイルス感染拡大やロシアのウクライナ侵攻などによって引き起こされた経済危機に、地域として対応するための基盤と紹介している。

貿易統計(2020年)によると、モロッコの主要な貿易相手国・地域は欧州や中国、インド、米国などで、輸出入全体に占めるアフリカ地域の割合は、輸出で8.2%、輸入で3.3%にとどまっている。アフリカ域内での主要輸出先はコートジボワール、ジブチ、セネガル、モーリタニア、アルジェリア、ガーナなどで、数年前から取り扱いが急増したジブチ以外は西アフリカ、北アフリカが中心となっている。主要輸出品目は肥料などリン酸関連品、イワシ缶詰、自動車などとなっている。主要輸入国は、エジプト、アルジェリア、チュニジア、品目別では天然ガスや商用ブタン、デーツ(ナツメヤシ)などとなっている。エジプトからはTV機器やジェット燃料、アルジェリアからは天然ガスや商用ブタン、チュニジアからはデーツを主に輸入している。

なお、モロッコは世界最大級のリン酸製品輸出企業を有しており、政府系資源開発会社のモロッコ国営リン鉱石公社(OCP)を筆頭に、金融、保険、物流、建設、食品、通信、医療、自動車・産業機械など、各分野で西アフリカを中心に拠点を開設するなどしてビジネスネットワークを拡大しつつある。

(本田雅英)

(モロッコ、アフリカ)

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