農林畜産食品部、専用便でイチゴの海外輸出を強化

(韓国)

ソウル発

2022年05月20日

韓国の農林畜産食品部は5月16日、2021年12月から2022年4月までのイチゴ輸出の現況を公表した。

同部は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う物流業界の困難を解消する目的で、大韓航空と協力し、2020年12月にシンガポール向けのイチゴ輸出専用航空便を開設した(注1)。2度目の実施となる今回は、シンガポールに加え、香港まで規模を拡大して実施した。過去5カ月で計385便(香港向け227便、シンガポール向け158便)を運航し、同期間の香港・シンガポール向けのイチゴ輸出量の93%に当たる1,548トンを輸送した。

専用便を利用したイチゴ農家や輸出企業は、「コロナ禍でも、適切なタイミングで輸出支援が行われたため、鮮度を保ちながらプレミアム市場に輸出できた」と述べた。また、運賃高騰が続く中、通常の物流コストより安い運賃が適用されたことで、輸出業界の物流費負担の軽減につながった(注2)と評価した。

さらに、輸出企業向けに、大韓航空の香港・シンガポール向け専用航空便を利用する場合、標準物流費の7%を追加支援している。これにより、香港向けは1キロ当たり387ウォン(約38.7円、1ウォン=約0.1円)、シンガポール向けは1キロ当たり491ウォンの物流費負担が軽減される。

輸出されたイチゴのうち、一部は最高級品の認定を受け、一般のイチゴと比べ2~3倍の価格で販売されている。同部は、これからも韓国産のイチゴが海外市場において、韓国産生鮮食品のプレミアムイメージを広げる品目として位置付けられるよう支援し、今後はフィリピンやモンゴルなどへの市場開拓を強化していく計画だと述べた。

(注1)韓国のイチゴの栽培期である12月から4月に限り運航。

(注2)大韓航空の専用輸出航空便を利用した場合、香港向けは1キロ当たり1,200ウォン、シンガポール向けは同5,200ウォン。一般の航空便を利用した場合(2021年11月時点)は、香港向けは同2,100ウォン、シンガポール向けは同6,300ウォン。

(当間正明)

(韓国)

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