中国からの光ファイバーケーブルに関する調査開始、ガラス繊維への措置は継続提案

(英国、中国、トルコ)

ロンドン発

2022年05月02日

英国貿易救済庁(TRA)は4月26日、中国からの光ファイバーケーブル輸入に関し、新たに調査を開始した。英国の製造業者からの申請に基づき、アンチダンピング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(AD)と補助金外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに関する2つの調査を実施し、英国産業への影響を分析する。対象となるのは関税分類でHS85447000に分類される製品。調査の一環として経済的利益テスト(Economic Interest Test)を実施し、新たな貿易救済措置が英国の経済的利益となるかについても評価する。なお、歳入関税庁(HMRC)のデータによると、2021年の中国からの同製品の輸入額は約3,468万ポンド(約55億8,348万円、1ポンド=約161円)となっている。

TRAは4月7日にもトルコからのアイロン台輸入に関し、新たに補助金に関する調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを開始。トルコフリーゾーンから輸入されるアイロン台に対して補助が提供されていないか、また英国産業に影響を与えていないかについて英国の製造業者から調査実施の申請があったもの。対象は関税分類でHS7323930010、HS7323990010、HS8516797010、HS8516900051に分類される製品となっている。これら製品の2021年のトルコからの輸入額は約672万ポンド(注)となっている。

ガラス繊維へのAD措置、対抗措置の延長提案

さらにTRAは4月20日、中国から輸入される連続ガラス繊維に対し実施しているAD措置および補助金相殺関税措置を5年間延長することを提案。対象は関税分類でHS7019110000、HS7019120022、HS7019120025、HS7019120026、HS7019120039に分類される製品。同製品は風力タービンブレードの製造に用いられているほか、輸送機器、建設、電気・電子機器や様々な消費財の製造に用いられている。TRAは両措置について、現行水準を2026年1月31日まで継続することを提案している。一方で、ガラス繊維製のマット(関税分類HS7019140000、HS7019150000)については国内で生産されていないことを理由に措置の対象外とするとした。今後30日間、同提案に対する意見募集を実施した後に最終提案を作成、国際通商相が最終判断を行う。

(注)HMRCのデータに基づき、HSコード73239300、73239900、85167970、85169000の輸入額を合計。

(山田恭之)

(英国、中国、トルコ)

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