ボルボ、EV販売好調、オンライン販売にも注力

(スウェーデン、イスラエル、英国)

ロンドン発

2022年05月02日

スウェーデンの自動車メーカーのボルボ・カーズ(以下、ボルボ)は4月28日、2022年度第1四半期(2022年1~3月)の業績を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、同期の販売台数を前年同期比2割減の14万8,295台とした。

販売台数減の要因は後半に生じた一部の部品不足としている。一方、2022年通年では2021年に比べて販売台数が増加すると見込んだ。同社のジム・ローワン最高経営責任者(CEO)は、ロシアによるウクライナ侵攻と中国における新型コロナウイルス感染症の再拡大は、インフレをさらに加速させ、サプライチェーンのさらなる混乱につながると指摘。「フィナンシャル・タイムズ」紙(4月28日)によれば、同CEOは中国でのロックダウンの影響を踏まえ、現在中国から調達している部品のダブルソーシングを開始したと述べた。

一方、電気自動車(EV)販売は好調だ。プラグインハイブリッド車(PHEV)とバッテリー電気自動車(BEV)の「リチャージ」モデル(長距離走行向けの充電式モデル)の第1四半期の販売台数は全体の34%を占め、そのうちBEVが占める割合も伸長した。同社は2022年夏以降、BEVの年間生産台数を15万台まで引き上げるとしており、シェアはさらに拡大すると予想している。

4月19日には、ベンチャーキャピタル部門のボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じて、EV用の超高速充電バッテリー技術を開発するイスラエルのストアドット(StoreDot)への出資を発表。ストアドットは、高速充電可能かつ長距離走行可能なバッテリー開発に取り組んでいる。両社の協業は、ボルボと大手バッテリーメーカー・ノースボルトが2021年に設立した合弁企業内で行われる予定。この一環としてヨーテボリ地区に共同研究開発所とバッテリー製造工場を設立するとしている。

オンライン販売にも注力している。2021年のオンライン販売台数は前年比4倍と拡大。英国とスウェーデンでは中小企業向けのオンライン販売も導入しており、2022年第1四半期でみると、現在オンライン販売を行っている市場での販売台数に占める割合は13%となった。26日には同ファンドを通じて、英国の自動車売買のオンラインマーケットプレイス・カーワウ(carwow)への出資を発表。オンライン販売、顧客獲得などのノウハウを得て、同社のオンライン販売の成長に役立てるとしている。

(島村英莉)

(スウェーデン、イスラエル、英国)

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