3月の輸出額は前年同月比54.8%増

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年04月08日

バングラデシュ輸出振興庁が4月に発表した輸出統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2022年3月単月の輸出額は47億6,222万ドルで、前年同月比54.8%と大幅増になった。輸出の82.6%を占める衣料品の輸出は、39億3,140万ドルと49.8%増だった。そのうち、ニットは51.6%増の20億5,018万ドル、布帛(ふはく)は47.8%増の18億8,122万ドルだった。

2021年7月から2022年3月までの輸出額は386億567万ドルと、前年同期比33.4%の増加をみせた。衣料品の輸出は、314億2,840万ドルで33.8%増だった。そのうち、ニットは35.3%増の171億1,990万ドル、布帛は32.1%増の143億850万ドルとなった。

前年度(2021年7月~2022年3月)との比較で、50%以上の大幅な輸出増があった品目としては、「鉱石、スラグおよび灰 (HSコード第26類)」(65.3%増)、「化粧品類(第33類)」(3.3倍)、「プラスチックのくず(第39類)」(74.7%増)、「印刷した文書(第49類)」(71.6%増)、「人造繊維・ステープル繊維 (第54-56類)」(94.9%増)、「染み込ませ、塗布し、被覆、あるいは積層した紡織用繊維の織物類および工業用の紡織用繊維製品(第59類)」(53.8%増)、「メリヤス編物およびクロセ編物(第60類)」(3.6倍)、「帽子(第65類)」(63.2%増)、「人髪製品(第67類)」(89.8%増)、「ガラスおよびその製品(第70類)」(2.9倍)、「エンジニアリング部品(第84類)」(2.5倍)だった。

バングラデシュ政府は輸出品目の多様化を目指しているものの、低廉な人件費を利用した衣料品輸出への依存は8割以上と依然高く、産業多角化や高度化が課題となっている。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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