米レンタカー大手のハーツ、電気自動車のポールスターから最大6.5万台のEVを購入へ

(米国、スウェーデン)

ニューヨーク発

2022年04月14日

米国レンタカー会社大手のハーツは4月4日、スウェーデンの電気自動車(EV)メーカー、ポールスターとの間で、今後5年間でEVを最大6万5,000台購入することを含むグローバルパートナーシップを締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ハーツは、2022年春に欧州で同レンタル事業を開始し、2022年後半に北米とオーストラリアでも展開する予定だ。同社はすでに、テスラからもバッテリー式EV(BEV)の乗用車「モデル3」や同SUV(スポーツ用多目的車)タイプの「モデルY」の購入を発表しており、今回の提携を通じてEVのラインナップをさらに強化する。

ポールスターは、スウェーデンの自動車メーカーであるボルボと中国のジーリーホールディングス(浙江吉利控股集団)の出資により、2017年に設立されたEVメーカー。米国では2021年から販売を開始したばかりで、2022年第1四半期の売上台数は1,510台にとどまる。同社が今回ハーツに提供する「ポールスター2」は、1回の充電で270マイル(約434.5キロ)の走行が可能だ。

写真 ポールスターのEV「ポールスター2」(同社ホームページより)

ポールスターのEV「ポールスター2」(同社ホームページより)

今回のパートナーシップに関して、ハーツのステファン・シェール最高経営責任者(CEO)は「環境に配慮した企業として、現代のモビリティエコシステムを牽引する、というわれわれの野心をさらに前進させるものだ」と述べ、脱炭素化に向けた取り組みを促進することに意欲を示した。また、ポールスターのトーマス・インゲンラートCEOは「(ハーツを利用する)多くの顧客にとって、初めてのEV体験がポールスター車になるかもしれない」とし、パートナーシップを通じて同社の認知度が高まることに期待を寄せた。

(大原典子)

(米国、スウェーデン)

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