フランス流通大手カルフールがイスラエルに進出

(イスラエル、フランス)

テルアビブ発

2022年04月07日

イスラエル現地紙「グローブス」は4月4日、フランス流通大手カルフールがイスラエルへの進出に向けて、地元企業との契約に合意・署名したと報じた。

これによれば、カルフールはイスラエルの流通大手エレクトラ・コンシューマー・プロダクツと20年間の自動延長条項付きフランチャイズ契約を締結。同社傘下のスーパーマーケットチェーン「イェイノット・ビタン」がイスラエル国内に展開する約150店舗が、順次カルフールブランドに入れ替わるとともに、商品ラインナップや販売形式などもカルフール式に置き換わるという。

イスラエルの大手調査会社BDIの調べによると、「イェイノット・ビタン」はイスラエルのスーパーマーケット市場において2021年の店舗数で国内2位の企業規模を誇る。

カルフールブランドの第1号店は2022年末までに開業するが、同社のプライベートブランド(PB)商品は、2022年夏前から「イェイノット・ビタン」店舗で販売が開始される。今回、カルフールPB商品のイスラエルでのライセンス製造についても合意しており、実現すれば、全世界で2万ブランド、1万4,000種類に及ぶ商品群がイスラエル国内でも展開されることになる。

イスラエルの流通・小売市場は、約300店舗を有しオンライン宅配も手掛ける最大手の「シューファーサル」を筆頭に、大小20社程度が存在するが、現状では、カルフールに代表される外資系大手流通企業の店舗は展開されていない。

外資系小売りの進出事例としては、中国の名創優品が2018年にイスラエルへ進出し、「MINISO」ブランドを25店舗フランチャイズ展開しているが、「グローブス」(4月4日)によれば、「新型コロナ禍」や競合激化による販売不振を理由に、イスラエル側の運営企業が営業権の売却先を探しているという。

イスラエルは、2020年の人口増加率が1.8%とOECD加盟国の中では高く、ハイテク産業を中心に投資が集まり、富裕層から中間層まで購買意欲は引き続き旺盛とみられる。一方で、国内市場競争も激しいことから、今後の流通・小売市場の動向には注視が必要だ。

(吉田暢)

(イスラエル、フランス)

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