ハンガリー議会総選挙、政権与党が2010年以来4回連続で勝利

(ハンガリー)

ブダペスト発

2022年04月06日

ハンガリーの議会(一院制)総選挙が4月3日に行われ、政権与党のハンガリー市民同盟(フィデス)/キリスト教民主国民党(KDNP)連合が、2010年以来4回連続となる勝利を収めた。投票率は69.5%と、前回2018年(69.7%)とほぼ同程度だった

投開票の結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、全199議席のうち、フィデス/KDNPの与党連合が2議席伸ばして135議席、野党連合は8議席を失い56議席となった。また、新たな極右政党の「我々の祖国(ミ・ハザ-ンク・モズガロム)」が7議席、その他が1議席を獲得した(添付資料表参照)。

事前の政党支持率調査では、常に与党連合が野党連合を数ポイント上回る結果となっていたため、勝利は確実とみられてきた。野党6党が票の取り合いを避けるために選挙協力を行ったことで、議席数を伸ばすとの予想もあったが、結果として、与党連合は重要法案を単独で通すための3分の2以上の議席数(133議席)を確保することとなった。

全国比例区におけるフィデス/KDNP連合の得票率は53.6%(279万票)で前回の得票率を上回り(2018年は49.3%)、47議席を獲得。対する野党連合は34.7%(181万票)にとどまり、38議席となった。また、今回、議席獲得最低ラインの得票率(5%)には達しないと思われていた極右政党「我々の祖国」が6.1%(32万票)を得て7議席を獲得した。

小選挙区については、フィデス/KDNP連合が88議席(2018年の91議席から減少)を獲得し、野党連合は18議席だった。

オルバーン・ビクトル首相(フィデス党首)は同日の勝利宣言演説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、「今夜、ここブダペストで、キリスト教民主主義の政治、保守的かつ市民の政治、愛国主義の政治が勝利した」と評価した。また、同首相は「われわれの勝利は、ヨーロッパ共通の未来につながるもので、われわれにとってハンガリーが常に第一であることを誓う」ことを強調した。

今回の選挙戦を通じ、現地では、野党6党がこれまでの失敗を踏まえ、初めて候補者の一本化によりフィデス/KDNP連合に対抗したことに注目が集まった。しかし、この戦術が実質的な成果をもたらしたのは、首都ブダペストの小選挙区にとどまり、地方の小選挙区や全国比例区では、フィデス/KDNP連合にリードを許す結果となった。ロシアによるウクライナ軍事侵攻をきっかけに、「与党への投票は平和のための投票」「この選挙には平和と安全がかかっている」とする考えが広がったことが、フィデス/KDNP連合に票が集まる結果につながったとみられる。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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