湖北省で新型コロナ対策厳格化、公共交通で48時間以内のPCR検査陰性証明書が必要

(中国)

武漢発

2022年04月13日

中国各地で新型コロナウイルス感染者が急増していることを受け、武漢市をはじめ湖北省内でも、厳格な感染対策が取られている。武漢地下鉄や市内の公共バスでは4月11日から、乗車の際には、従来のグリーン健康コードの提示や利用者登録に加え、48時間以内のPCR検査陰性証明書、もしくはPCR検査サンプル採取証明書の提示義務付けを発表した。地下鉄、バスともに期間は明記されていないが、武漢市や中国内での感染がある程度収まるまでこの措置は続くと思われる。48時間以内のPCR検査陰性証明書、もしくはPCR検査サンプル採取証明書の提示については、レストランやショッピングモールでも求められることがあるので、注意が必要だ。

湖北省外から省内に入る場合の措置も厳格化している。国内の重点地域(注1)から湖北省に入る者、特に3月5日以降の上海市からの来訪者は、上海出発日から14日目まで集中隔離となり、出発日から14日経った後24時間以内にPCR検査を受ける必要がある。また、3月22日以降、感染者が発生した省(安徽省、河南省、江蘇省、江西省、浙江省、湖南省、吉林省、河北省、福建省、遼寧省など)にある市や区、県などから湖北省に入る場合は、集中隔離対象でなくとも、3日の自宅隔離とその後4日の健康観察が課される。加えて、出発日から7日経つまでは2日に1度のPCR検査受診、7日後には24時間以内にPCR検査の受診が必要となる。

上記に該当しない場合も、湖北省入りする者は全て、省内入り前48時間以内のPCR検査陰性証明書のほか、到着後24時間以内にPCR検査を受ける必要があり、湖北省内で提示できる健康コードなどを事前に取得しておく必要がある(注2)。中高リスク地域に旅行歴があり、行程カードにアスタリスクがついている場合は、上記措置に加え、入境後3日目にもう1度PCR検査を受ける必要がある。武漢市などでは無料でPCR検査を行っており、ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどで検査場所を公開している。

(注1)重点地域は湖北省疾病予防コントロールセンターのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます上で公開しており、随時更新している。

(注2)他地域での健康コードが利用できる場合もあるが、利用できない場合は「鄂彙弁」という湖北省ポータルサイトの健康コードを利用することになる。湖北省や武漢市のWeChatパブリックアカウントなどで常に最新情報を取得しておくことが望ましい。健康コードの申請方法は2022年1月18日の地域・分析レポートに詳しい。

(楢橋広基)

(中国)

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